染織に興味をもってからというもの…、ものづくりの現場に興味津々。工程をこの眼で見てみたい!と思っても、お仕事中に邪魔をするわけにもいきませんし、何よりも下請けのお仕事が多い分業制の工房はとても閉鎖的。しかしその仕事は究極を極めたものであり、ますますワタクシの好奇心を掻き立てるものなのです。 多種多様な伝統工芸が今も息づく京都では、梅がほころびはじめるこの季節の約1週間に渡って、各所22の工房が工房見学やワークショップを行なっています。 それが「Design Week kyoto」です。 そしてその中に、とてもとても興味深いものが…(*_*)それは「西陣絣」。 こちらの開放日がちょうど先週の京都滞在の最終日! 西陣絣を加工するための道具や西陣絣加工師のお話をお聞きできるという「いとへん universe スタジオ」へ♪ 宿泊先のホテルオークラから鴨川を渡ってすぐ、横丁の路地を入ったところにありました。 「西陣絣」にどうして興味があったかというと…、昔、仕舞をやっていたころに、西陣絣の絣御召で舞台に立った経験があるのです。経絣からなる西陣絣は能装束の段変りや熨斗目にもつかわれています。絣というと民芸的な印象が強いのですが、西陣絣は紬糸ではなく生糸をつかった洗練された織物。先染めの絣であって柔らかものより上位の扱いとなるものもあるのです。しかしこの辺りの感覚は自分が能楽をやっていたから自然ともっている感覚だったのか、着物通といわれる人にもあまりわかっていただけないことも多いという…。 そして、そして、その経絣を生みだす「ハシゴ」に興味があったのです。 いとへんuniverse 代表の大江史朗さんからご説明いただく。大江さんのご実家は父方も母方も絣屋さんなのだそう。ご本人は某機屋さん勤務の織師。 私、この地点でもまだ勘違いしていて、まだ織機にハシゴがついているものだと思っておりました…。で、何度も何度もお聞きして、帰る頃にようやく理解する@@; <西陣絣は吊り暈しで染め、機にかけてハシゴでずらし絣足をだす>と覚えていましたが、その機は織機とは別物。あとで調べたら「男巻き台」というようです。これが緒巻きと音が同じで勘違いし続きをみる
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