着物の特徴は1反の布を 身頃×2、衽×2、袖×2、衿、共衿 の8枚に平面裁断して縫い合わせること。形が決まっているから洋装のようなパターンによる流行はありません。 その中で「付けさげ」の定義は、布を裁断した時に模様の上下方向が統一されています。柄を合わせるところを「合口」といいますが、合口は反物の状態で柄付けされています。ザックリいってしまうと、上前の衽と身頃の柄が合うように合口をあわせてあると「付けさげ訪問着」となります。 昨夜の内覧会での装いの付けさげは、着用したときに模様が上向きに揃っていますが、衿、衽と身頃の模様はつながっていない。なので、これは「付けさげ小紋」となります。 洋装のフォーマルも簡略化されている今の時代では、セミフォーマル…といっていいかどうかはわかりませんが、いわゆる「ちょっとしたパーティー」まで楽しめるオシャレ着といったところでしょうか。 【2月7日の装い】東京◇晴れ(湿度24%) / 最低気温1℃ 最高気温9℃ 薄紫色地の花とエンタシス模様の付けさげ小紋です。 エンタシスとは円柱を下から上にかけて徐々に細くしたあるいは柱の中程に膨らみを持たせたスタイル、建築用語です。ギリシアのパルテノン神殿にみられるのが代表的です。これはデフォルメされていますが、雰囲気は伝わりますでしょうか。 帯は西陣の紫紘。樹々に青い鳥が可愛い(〃∇続きをみる
『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』