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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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麻でも大麻は暖かい / 純国産の手績み 大麻布と楮布の半幅帯

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麻は夏の繊維と思われていますが、日本で木綿が普及したのは江戸時代のことであり、それまで庶民は真冬でも麻を着ていました。当時「布」というのは「麻」の総称であり、大麻と苧麻で織られたものことです。 現在「麻」は、大麻(ヘンプ)、苧麻(ラミー)、亜麻(リネン)、黄麻(ジュード)などの草の皮から繊維を採る靭皮繊維の総称としてつかわれています。植物学の属性ではアサ科アサ属は大麻だけであるにも関わらず、1962年に制定された家庭法品質表示法では、麻はリネンとラミーに限るとされ、ヘンプは指定外繊維となってしまっています。今の日本で麻として流通している繊維はほとんどがリネンです。量産の小千谷縮や近江上布などでつかわれているのはラミーです。 ややこしいのですが、日本では海外産機械紡績糸で織られた布のことを、それぞれに、ヘンプ、ラミー、リネン、ジュードといいます。 どれも絹と同じく、国内ではほとんど生産されていません。 では、国内で生産を賄っていた時代は何を着ていたのか。日本人にとって最も身近であった繊維は木綿の普及以前は「大麻」です。 大麻という植物には、THC(テトラヒドロカンナビドール)の含有量が多く薬理作用に向いているものと、繊維として向いているものがあります。かつての日本に自生していた大麻は繊維として向いているものです。そして現在日本で生産されているトチギシロには薬理作用続きをみる

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