「第33回 三翔会 三越染織逸品展」へ 会場はホテルオークラ東京別館のアスコットホール。呉服展示会にも色々ありますが、美術展も開催される重厚感あるアスコットホールでの展示会は、フォーマルやセミフォーマルのものを着用したときの臨場感がとてもイメージしやすい。何よりゆったりと落ちついてみることができるのが良いのです。三越は担当の方が野放し!?にしてくださるのも私にとってはありがたい♡ 日本伝統工芸展の会場でもある日本橋三越は、重要無形文化財保持者である人間国宝の作家をはじめとして、染織の至極の逸品を取り扱っています。 今回の三翔会は、ぜひお会いしたいと思っていた作家さんがいらっしゃるとのことで楽しみにいたしておりました。 そしてお会いできました〜ヾ(@^▽^@)ノ♪ 辻が花染め工房「絵絞庵」の福村廣利さん、福村健さんと 第62回伝統工芸展の「夜明け」では、絞りで隕石が落ちてくるかのような躍動感ある表現をしていらして、こんな表現が絞りでできるのか!と驚きました。 そして、きものイマジン•ワン•ワールド プロジェクトの「エジプト•アラブ共和国」の振袖。ライン川に見立てた縦のラインにヒエログリフ、そして草原には鳥も、すべて絞りの技法で表現され、新しい絞りの世界を見せてくださいました。柔らかく優しい色合いですが絞りで意匠を表すことで立体的に。この着物はイマジンプロジェクトの中でも染織の可能性をみた感動の1枚だったのです。 辻が花の定義は三期に分類されるというのが、丸山伸彦先生の説ですが、大まかにいうと、縫い締め絞りを輪郭線としてつかい墨の描絵、刺繍、摺箔で肩裾形式の中に埋め尽くした文様染めのことだと思います。ここから慶長小袖への流れがまた興味深く…、自分の中で考えている続きをみる
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