つづきを書かねば…と思いつつ、引っ越しのバタバタで、落ちついてから腰を据えてと思っていたら、あっという間にひと月が経過…(゚_゚i) 日本全国の小林染工房、そして栗山工房のファンの皆さま大変にお待たせをいたしました! 技を生かした図案作成〜型彫り / 小林染工房の丹後ブルー×栗山工房の京紅型のコラボ その1のつづきです。 栗山紅型は琉球紅型の技術と京友禅の染料を取り入れた和染紅型です。琉球紅型は基本は顔料による染めですが、栗山紅型は京友禅のような透明感のある染めをだすために染料をつかって染められます。今回は小林染工房の丹後ブルーの暈し染めに合わせて、丹後ブルーの染料をつかって彩色をしていただきました。 丹後ブルーは化学合成染料が輸入された明治中期から大正時代まで大流行した新橋色。鮮やかな青は魅力的ですが色焼けしやすいという欠点があります。しかし、この丹後ブルーの染色堅牢度は4級。染色堅牢度の等級は5級が最も強く優良とされ、4級は良、3級はやや良、2級は可、1級は弱いと表されます。透明感があり深みがあり日に焼けにくい水色は染色の世界では幻ともいわれれた堅牢度4級の水色なのです。 この色の引き染めは小林染工房がはじめてではないでしょうか。ということは、もちろん紅型でもはじめて! さて、暈し染めと型染めという、全く違った技法の工房のコラボとなったこの作品。それ故に、通常ではやらない手間がかかることになりました。 というのは、地染めに暈し染めをするには、生地をビショビショになるまで濡らして刷毛で染めることになる。(この工程は小林染工房)その前に、型を糊置きし彩色し、地染めのために再び糊置きと糊伏せをするのですが(この工程は栗山工房)、暈し染めの工程のために両面に糊置きをしてほしいと小林染工房から栗山工房へ要望があったのだそう。ですが、彩色したところは蒸して定着させず再び糊を置いてしまうと、糊が色を持っていってしまうため、両面糊置きではかなり彩色が薄くなってしまう。そこで、鍵盤模様は彩色後に蒸しと水元をしてから再び糊置きという手間のかかることをすることになったという。そしてまたこれが大変なことに…@@; そんな、努力の結晶続きをみる
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