日本人は昔から渡来品を珍重し自国の文化と融合するのが巧いと思います。古代ギリシアやササン朝ペルシャから来ているといわれる有職文様をはじめとして正倉院文様や更紗などエキゾチックな文様、そして欧化政策のすすんだ明治大正期の建築などには和室の機能美を残しつつ西洋の堅牢性をもったものが生まれました。 効率化と量産化が求められるようになってから、衣食住のすべてにおいて、手がかかるものが掌からこぼれ落ちていく砂のようになくなりつつあります。 着物に関しては、洋装が当たり前となったころから、文化としては足踏みしはじめて、特異なものとなってしまいました。 そして今は、ニッチな着物業界や着物愛好家の中で、没個性になりつつあるような…。 朝香沙都子は、着物を提案する人ではなく着物がある暮らしをする只人ですので、今の自分の気続きをみる
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