太布づくり② 裂く〜績む〜紡ぐ〜織る / 2016年晩秋•阿波太布染織の旅その7 のつづきです。
美馬にある蚕糸記念館へ♪
美馬地方はかつては西日本でも有数の良質な繭の産地だったのだそうです。しかし1970〜1980年代に生産量が激減し2008年には養蚕農家は途絶えたといわれています。この地方の養蚕の痕跡を残す為に2003年に蚕糸記念館が設立されました。
建物はかつての養蚕場であった倉庫を改装し養蚕の道具類が展示されています。
繭の周りを覆う真綿状の部分を取り除くものだと思うのですが…、どうやってつかうのだろう…。
天蚕の繭も展示されていました。
藍染師のアキヤマセイコさんと
アキヤマセイコさんは藍師の新居修さんのところで藍染の研究をされ藍の生葉染めで藍色だけでなく赤や紫など多色のものを自然発酵で染色されることに成功された方です。お召しになられている黄色も藍染め。
蓼藍の生葉を煮だすことで赤系の色にすることができたそうですがとても不安定で、その後に何度も実験を重ねて、媒染剤をつかわなくても自然発酵で7色の藍染めができるようになったとのこと。虹色の藍染めとして染色マニアの中ではとても有名らしい。「染織α」にも掲載されていました。
藍の生葉染めではインディゴと赤色のインジルビンという色素が生成することがあり、インジルビンを多く生成させれば、インディゴの青と混ざり紫に染めることが可能なのだそう。琉球藍などでは以前からされているところもあるようです。
アキヤマセイコさんには、この後、新居阿波藍製造所にて藍染めをご指南いただきます。
阿波の旅レポ、つづきます^^/
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