太布づくり① 楮〜甑蒸し〜樹皮を剥ぐ〜木槌で叩く / 2016年晩秋•阿波太布染織の旅 その6
のつづきです^^/
古代織産地連絡会の自然布を巡る旅。2016年秋の阿波太布づくりのワークショップ。
●皮を裂きやすくする●
木槌で叩いた皮を裂きやすくするために竹でゴシゴシとこすります
固い皮がついているのですが…
のしいかのような繊維となります。
楽しそうだな…、私♡
●皮を裂く●
繊維が柔らかくなったところで細く裂いていきます。
皮の状態と裂き方で太くなったり細くなったりしますが、できるだけ均等になるように。
●糸を績む●
楮も他の靭皮繊維と同じく根の部分と上の部分を繋ぎます。
皮の先というか末端を2つに割って
水で濡らしながら親指と人差し指をつかってその先についでいき縄ないの要領で縒りつなぎます。短いものも無駄にしません。
●紡ぐ(縒りかけて糸にする)●
繋ぎあわせた繊維を水につけてからしぼって糸車で縒りをかけます。経糸は強め。
紡いだ糸は濡れたまま綛車にかけます。この回転数で長さを計ります。
糸になりました。
ナガテという十字型のもので糸枠に巻きます。そして整経します。(ここはワークショップでは割愛)
●織り●
かなり濡らして織っているのがわかるでしょうか。
布海苔をつかって滑りを良くしているのです。
サシコシといわれる杼も湿度をかなり含んだ状態
私も挑戦♪
腰当てを背にあてて巻き取りの棒を固定します。
綜絖の上げ下げは足で紐を引くのですが足がなかなか届かない(汗
足が届かない〜@@;
そして杼が大きいので通すのが大変。のけぞっております。
腹筋がつきそう。地機ダイエットってありなのではないでしょうか。
とても良いカメラアングル♪ 撮影は大井川葛布の村井良子さんです。
機の構造はこんな感じ。
だいぶ慣れてきたね〜♡といわれて喜ぶ。しかし慣れた頃に体験は終わるのだ…。
このように木頭村では昔ながらのやり方で現在も太布がつくられています。
太布はその丈夫さを生かして野良着や袋、畳の縁などとしてつかわれていたのだそうです。この白い野趣あふれる布、なんとも魅力を感じます。今回は半幅帯を購入しましたが、八寸帯がいつか欲しい♡
徳島市内から片道2時間半、移動だけで5時間の旅ですが、とても貴重な経験でした。
阿波太布製造技法保存伝承会の皆さま、ありがとうございましたm(_ _ )m
阿波の旅レポ、つづきます♪
お出掛けできない間に溜ったレポをチャッチャとあげたい…^^;
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