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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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第4回 和装振興協議会

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呉服の日(5月29日)に経済産業省にて「第4回 和装振興協議会」の傍聴へ

議題が議題だっただけに、活発な議論が繰広げられるのかと思ったのですが…。会議の為の会議であって、議論らしい議論はされていません。文字通り報告会でした。

どうして議論する場ではなく報告会になっているのだろうかと考えると…、いわゆる「野党」がいないからではないでしょうか。

第3回を傍聴したときは委員の方の顔がみえなかったので、今回は顔がみえるところに座って傍聴しました。国会のように揚げ足取りをするわけでなく、これが大人の対応というものなのかな、とも思いましたが…。

 

●「和装(きもの文化)」のユネスコ無形文化遺産の登録の実現について

 

私は着物の形をしていたらそれは着物であると思います。(第3回でアトキンソンさんが日本製でなければ「きもの」ではないといったことに対しての反論)、ですが、それを世界遺産へ登録というのは反対です。「きもの」は洋服と同じく現在でも着るものの一つの形状であって、遺産登録するようなものではないと思っています。

 

着物業界が思考を停止して「きもの」に付加価値をつけようとしているようにしか思えません。

 

●和装の持続的発展のための商慣行のあり方について

 

着物業者間で8項目、着物消費者との取引で9項目、全17項目があげられています。

 

例をあげますと「根拠のない通常価格等を提示した後、値引き等を行なって購入を誘引し、または根拠のない問屋価格や特別価格等を提示して購入を誘引するなど、商品の販売価格が実際と異なって安いという印象を消費者に与えるような表示を禁止する」とあります。

 

電卓を叩かれる商法に不信感をいだいているものとしては、隅々まで浸透させてほしいですが、どうやってこの商慣行を実際の売り場で実現していくのかを課題にするべきであったと思います。

この商慣行分科会の委員である問屋さんの中でも、電卓で値引きする商法をされているところがありますが(2年前の銀座での展示会でのことですので今は違うのかもしれません)ご自分の会社の中でさえ守られていないところをどうやって着物業界全体に浸透させるのでしょう?

 

「消費者が商品の品質、価値を適切に理解できるように、これらを自主的に商品に明瞭に表示すべきである。」とあります。まさに望んでいたスペック表示についてです。スペック表示をする側が理解していなければ、誤表示がでてくるだけだと思うですが、この辺りはどうなのでしょう?

 

「和装振興協議会」が行なわれていることは知っている人が多いようですが、何が論じられているのかを理解している人は、着物業界でもほぼ皆無のような気がします。メディア取材も入っていたようですが、1週間が経過しましたが、京都新聞以外には具体的な報道もなく、着物業界ではもしかして有料セミナーとかで説明されるとか、そういった状況なのでしょうか?(違ったらごめんなさい)

 

過去の議事要旨、配布資料などは経済産業省のHPからみることができます。

ぜひ一読してみてください。

 

商慣行のところは、消費者側も一読し、その場が良ければそれで良しというような買い物でなく、「きもの」が人生と共にあるような、たくさんの方がそんな満足した買い物ができるようにと、願うばかりです。

 

第3回 和装振興協議会 のレポは こちら☆

 

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