1反の反物から平面裁断によってつくられる日本の着物というものは纏うことのできる絵画であり、キャンパスになるのだと改めて思います。描かれる模様には願いや祈り、そして郷土愛が込められ、季節感表現や留守模様など、多岐に渡り興趣がつきないものです。
青森県北津軽郡出身の阿武咲(おうのしょう)の着物には「ねぷた」
つがる市の木造ねぷた。美しく勇壮なねぶた祭。行ってみたい〜♡
阿武咲(おうのしょう)は阿武松部屋(おうのまつべや)ですので、この四股名なのですが、知らなければ名前が読めない人多し。
奈良県奈良市出身の徳勝龍の着物の前身頃には四股名
後ろ身頃には観音様
福岡県柳川市出身の琴奨菊の着物の前身頃には龍
後ろ身頃には柳川と有明花火大会
大阪出身の大翔丸の着物には大坂城の天守閣
島根県隠岐の島出身の隠岐の海の着物には闘牛
隠岐の島の闘牛はこの地へ流刑された後鳥羽上皇のために島の人々がはじめたことが起源とされています。
この華やかな着物を国技館でみることができるのは、五月場所と九月場所です。
いわゆる着物の着用ルールとされるものでは5月は袷とされていますが、(朝香沙都子の私的見解では、見直すべきだし、日常ではルールにとらわれる必要性を感じていません)、そもそも角界では五月場所は夏の着物であり装束です。この日の入り待ちは単衣でも肌寒いくらいの気温ではありましたが、ゴールデンウィークから初夏の陽射しが当たり前のような気候ですので、爽やかな五月に夏の着物姿の力士をみるというのはじつに気持ちが良いものなのです♪
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