「香席にふさわしい装い、もしくはNGな装いはあるのでしょうか?」というご質問をいただいたので、先ほどの記事をわけて補足します。
香席は茶席と比べると、その日の趣向を慮って亭主や室礼と重ならないように季節の花は避けるというような感覚はあまりなくいたって自由のように思います。香席は香りを楽しむものですので、香りの妨げになる生花は飾られませんので、むしろ花を纏うという方も多いです。
桜もそろそろお仕舞ですので、藤色の着物を。藤の花も描かれています。
この日のテーマは「末廣」だったのだから、ちなみ柄でこちらにすればよかったかしらん…。茶席はおもてなしや室礼はお客様も含めて一つの舞台のような楽しみ方のところがありますが、香席はあくまでもお香を楽しむのが目的。
香席で厳禁なのは、香りのするもの。着物についた匂い袋や樟脳の香りは厳禁です。それから、お道具を痛めないようにジュエリーや時計ははずすこと、ぐらいでしょうか。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
【4月10日の装い】東京◇曇り(湿度45%) / 最低気温7℃ 最高気温16℃
千總の橘に藤と熨斗目文様の小紋。藤色の藤の小紋なので春先から初夏に活躍しています。
双鴛鴦と華文の唐織の帯をコーディネート
帯あげは龍工房、帯〆は五嶋組紐
羽織は波に千鳥。糸目糊置きの刺繍で表現されています。
束帯の平緒の意匠のバッグはかづら清老舗
束帯の太刀を腰に下げるための帯の平緒は唐組という素晴らしい組紐技術でつくられます。はじめは1本の帯で結んだ余りを前に長く垂らして飾りとしていたそうですが、強装束になって結ぶのが困難になったために腰にまわす部分と前に垂らす部分を切り分け垂らす部分が切り平緒となりました。
花曇りの中、満開の桜
今日の冷たい雨で散ってしまいそうです。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
Facebookページに「いいね!」をくださる皆さまありがとうございます。