「ボンボニエール」とは、フランス語でボンボン(砂糖菓子)を入れる小さな器のこと。
宮中では明治時代から慶事の祝宴の記念品として招待された人々への贈り物となっています。中身は金平糖。なぜフランス語なのかというと、明治時代の宮中での外国語はフランス語が公用語だったからのようです。
衣紋道高倉流の上巳の節句で公開くださった、仙石宗久宗会頭が所有されている皇室からご下賜されたボンボニエールのコレクション♪
戦前のものは、特にとても精巧なつくりで驚きます。
1922年(大正11年) 昭和天皇が大正天皇の摂政宮でいらした時の「英国エドワード皇太子歓迎晩餐会」のボンボニエールは桐紋の印籠
1928年(昭和3年) 昭和天皇ご即位の「大饗の儀」のボンボニエールは雅楽火焔太鼓
1934年(昭和9年) 皇太子(今上天皇陛下)の「御降誕奉祝御餐宴」のボンボニエールは鳥兜と兜
第二次世界大戦の頃は金属製品の統制により木製漆器のボンボニエールがつくられたのだそう
1928年(昭和3年) 秩父宮雍仁親王殿下と勢津子妃殿下の「御結婚の儀」のボンボニエール。秩父宮勢津子妃殿下は会津藩の松平家の方でいらっしゃいますので葵の御紋が入っています。
秩父宮勢津子妃殿下は白洲正子とご学友であられ、秩父宮雍仁親王殿下と勢津子妃殿下のご婚姻の間を取持ったのは白州正子の父であった樺山愛輔伯爵。会津と薩摩を祖とするお二人ですが、生涯にわたっての親友でいらしたというのは有名なお話で「銀のボンボニエール」という秩父宮勢津子妃殿下の自伝でも書かれています。タイトルのボンボニエールは、貞明皇太后から賜られたという、鼓のボンボニエールから♡
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