酉年の新春歌舞伎の観劇の装い 「しらぬい譚」その②/ 千總の四季花鳥扇子散らし文様に正月飾りの帯 のつづき(^_^)/
終演後は国立劇場伝統芸能情報館へ♪
「着物で歌舞伎」による、中村時蔵丈のお話がありました。
相変わらず、何とお美しい肌でいらっしゃることか…。つるつるのピカピカです。
「しらぬい譚」では、蜘蛛の糸の毒を受け重い病に伏せった鳥山秋作を助けるために、主筋の若である秋作への道ならぬ恋心を告白して迫り、自分の血を秋作に飲ませるために、わざと殺される乳母の秋篠役を演じられています。
これは「摂州合邦辻」の玉手御前の見立てになっていて、玉手御前は寅年寅月寅刻の生まれ、秋篠は酉年酉月酉刻生まれ。時蔵丈曰く、玉手御前では笑いはないのに、秋篠では笑いがわくのは、義太夫語りでなく台詞だから…とのお話も。
化け猫のシーンは見事な身体能力のアクロバティックな立ち廻りで、JAC…?という感ですが、すべて歌舞伎役者の方々。歌舞伎では切られ役の宙返りは「トンボ」といい、蹴った足がポンといくと美しい。その場でクルッと返る、助走をつけて人を飛び越すもの、落ちるものと色々あります、とのこと。この大立ち回りは、重要無形文化財(人間国宝)の坂東八重之助からの型なのだそう。
ちなみに、化け猫はこんな感じ
他にもさまざまな裏話もありました。
本日のお召物は、白生地の後染めの紬とのこと。
後染めということは、おそらく牛首紬でしょうか。
羽裏は、版画家の木田安彦氏にその場で墨描きしていただいたものだそう。
勢いある不動明王です。
羽織の着脱の所作がまた美しかったです。
お土産にいただいたハンカチ。三つ葉に蝶の刺繍が上品♪
詳細なレジュメもいただき、大満足な会でございました♡
ありがとうございました(((o(*゚▽゚*)o)))