50周年を迎えた国立劇場にて新春歌舞伎を初観劇♪
お正月の国立劇場はいつもより着物姿の方も多くて華やかでいいものです♡
そして演目も華やかでスペクタクル!
歌舞伎の良いところは、日本人ならではの中庸であり善悪だけでは捉えることのできない複雑さと無常の美徳にありますが、新年初の観劇は勧善懲悪でスカッとしたい、という方多いのではないでしょうか。国立劇場の菊五郎劇団はその想いをまさに汲んでくださっています♪
「通し狂言 しらぬい譚(ものがたり)」(〜1月27日まで)
「しらぬい譚」は、1849年(嘉永2年)に刊行されますが、なんと1885年(明治18年)までつづいた全90編。つづきは別の方が書いていく共著なので「嗣編合著」というらしいです。文章だけでなく絵師も3世歌川豊国・2世国貞・芳幾・守川周重とつづけられています。
舞台は群雄割拠の九州の地。江戸時代の黒田家の御家騒動、島原の乱、鍋島家の化け猫騒動などが下地になっていて見どころ満載。歴史的事象を知っていると、クスッと笑えたり、そう来るか!という楽しみもありますので、興味がある方は下調べをしておくと良いかもしれません。歌舞伎はフィクションですので時代考証的なことを調べるのも野暮なのですが、つい照らし合わせてみたくなるのは、オタクの性か^^;
時は室町時代。幻想的で美しい情景から幕が開きます。ワクワクさせるのに長けている演出でした。菊之助演じる若菜姫の登場の仕方が新鮮(ノ゚ο゚)ノ 若菜姫は蜘蛛の妖術をつかうので、蜘蛛の糸が投げられる演出がいっぱい。そして宙乗りは客席に落ちんばかりにたっぷり。最後は、めでたしめでたし、で幕を閉じます。
最後の最後でちょっとしたハプニング!?があり、舞台の上の皆さまの素の顔もチラッとみることができ嬉しかったり。生ならではですね♡
恒例の手ぬぐい投げがありました。3列目花道脇という良席で手ぬぐいが受けとめやすい位置だったのにも関わらず、身体が固くて届かずキャッチできませんでした@@;
ご一緒した方に撮影だけさせていただいちゃいました♡
こ+9本線+立で、国立の判じ文様。50周年のアニバーサリー手ぬぐいとなっています。
時蔵丈の奥様と梅枝丈の奥様に囲んでいただきました(≧∇≦)
両手に花でございます
そして公演の後、国立劇場伝統芸能情報館にて、時蔵丈によるお話会がありました。きもの勉強仲間の方が主宰されていて、お誘いくださったのです。いつもありがとうございます。つづきます(^_^)/
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ネタバレ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
菊五郎劇団の新春歌舞伎は、時事ネタが登場しますが、今回はピコ太郎の「PPAP」でした。私は紅白で知ったばかりで、ご本人かと思ったのですが、亀蔵丈だったのだそうです。後で知ってビックリ@@!
国立劇場版PPAPのPNSP 「三方と塗三方)」が話題となっています。三方は神道の神事にて供え物をする時などにつかう木製の台のこと。塗り三方は三方に漆が塗られたもの。邦楽の演奏の中、サンポー、ヌリサンポーと謡いにあわせて、くろごちゃんがペンではなくて筆を持って踊るのが、何とも可愛い♡
これは50周年の素晴らしいアニバーサリーとなりそうです♪