東京都美術館にて開催中のターナー展へ(~12月18日まで)
19世紀の英国で活躍したジョセフ•ウィリアム•ターナー。
風景画の巨匠として名高くフランス印象派の画家に強い影響力を与えたといわれています。
その作風は光と大気を描いたといわれる黄金がかったジワッとした色。
「ターナーの自画像」 版画です。気難し屋さんともいわれてますが貴公子
夏目漱石は英国留学中にターナーの作品と出会い感銘をうけたようで、坊ちゃんの中には
「あの松を見たまえ、幹が真っすぐで、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね」
という有名な台詞がでてきます。私の中でのターナーの印象は漱石フィルターがかかってます。
幹が真っすぐで傘が開いた松ヽ(*'0'*)ツ
漱石が見た松の有力候補とされている作品だそうです。このジワッとした黄金色がいい。
「チャイルド•ハロルドの巡礼ーイタリア」
初期のターナーの作品は重厚感あるものも。
「月光、ミルバンクより眺めた習作」
月の光に照らされた水面の波が美しい~
「嵐の近づく海景」 黒々とした雲と荒立つ波が鈍色の海と空を写し出していてリアル!
「グリゾン州の雪崩」
絵の具の質感が雪崩の勢いを伝える迫力
「イングランド :リッチモンド•ヒル、プリンス•リージェント(摂政王太子)の誕生日に」
テムズ川の田園風景が美しい~。ですが人物はかなり粗雑に描かれています(・_・;)
プリンス•リージェントは後のジョージ4世のこと。
「ヴァティカンから望むローマ、ラ•フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ」
当時画家たちの間では過去の巨匠の絵を描くことが人気だったそうで、ラファエロが
描かれています。「聖母子像」も見えます。
ターナーは水の都ヴェネツアに魅せられ多くの作品を残しています。
私もヴェネツア好きなので自分が歩いた記憶をたぐってあわせて楽しんで鑑賞しました。
「ヴェネツィア、嘆きの橋」
「戦争、流刑者とカサ貝」 ワーテルローの戦いで敗れたナポレオンの晩年が想像で描かれたもの
ぼんやりした情景ですが、ナポレオンの栄光の終幕が伝わってきます。
日本では安藤広重や北斎が活躍した頃の英国~伊太利亜をターナーとともに旅した気分
になれました。日本でターナーを満喫できるこの機会、お見逃しなく!
回顧展なのでこんなものも展示されています。
ターナーのスケッチブック
ターナーがつかっていた絵の具
ミュージアムショップでは、ターナー展とのコラボした色彩の絵の具が売っていました!
ターナー色彩という会社がつくったもの。
ロンドンのサヴォイホテルのパティシエがつくったオリジナルクッキー。
これお土産で欲しかった~。
他にも横浜スカーフ×ターナーのオリジナルスカーフやリバティプリントのバッグなどもあり。
ミュージアムショップが楽しいです♪
※会場内での撮影及びきものカンタービレ♪への掲載は主催者さまより許可をいただいている
ものです。転載転用は固くお断りいたします。リンクはご自由に
【11月20日の装い】東京◇晴れ(乾燥注意!) / 最低気温7℃ 最高気温17℃
ターナーの色といえば、カレー色とも揶揄された黄色ですが、私のイメージでは黄金色。
遊び心でターナーっぽくターナー色のきものに松の帯で装ってみました。
ヴェネツア風景文様や帆船文様の帯でも面白かったかも。
錦秋色の紅葉文様の付けさげ小紋に中村國三郎の松に鴛鴦文様の綴帯をコーディネート
帯あげは京都きねや、帯〆は志ま亀
ターナーの松とはイメージが違いますが…σ(^_^;)
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ターナー展 内覧会 at 東京都美術館 / ターナー色の紅葉付けさげ小紋に松に鴛鴦の綴帯
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