「着物を着ることを諦めない」呼びかけに、たくさんの激励や賛同、そしてご意見もありがとうございましたm(_ _ )m
「着物を装うことは文化であり、しきたりは大事」というご意見もいただき、それは御尤もだと思いますが、文化というものには様々なものがあると思います。
装いにしきたりがあるとするならば、それは着物に限らず、衣類を纏うことすべてにおいてあるものであり、洋装でもあります。しかもヨーロッパでは昼夜のドレスコードもかわりますし、日本よりも厳しいです。着物では守れないから洋服で…というのは矛盾していることなのです。
着物の着用ルールの目安というものは、あくまでも目安であり、北海道から沖縄まで同じ日に衣更えというのは、昨今の気温を鑑みてもあまりにリアリティーに欠けます。
しつこいようですが、儀式や祭礼、式典などは、その場に応じた装いが求められますので、しきたりや会場や列席者の皆さまに合わせた装いをするべきだと思いますが、日常生活の装いは自由なもので良いと思います。
人は装うことで、日常生活の範疇であるケ(褻)の日と非日常であるハレ(晴れ)の日の区別をつけることもあります。そしてそれこそが文化であると思っております。
朝香沙都子拝