祇園祭(7月17日) 前祭 山鉾巡行 四条通りの場所取りと巡行前 / 2016年祇園祭 その18 のつづき(^_^)/
祇園祭最大の見どころ♪
山鉾巡行です。不思議なことに長刀鉾がやってくるとほぼ同時に雨があがり空が明るくなりました(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
長刀鉾は「くじ取らず」で、常に先頭と決まっています。
なぜなら、稚児人形ではなく生稚児が鉾に乗り「注連縄切り」という神域との結界の印である注連縄を切る儀式を果たすためです。お稚児さんを固唾を呑んで見守る…というか、シャッターチャンスを狙う人々。
祇園囃子の高らかな音色とともに、長刀鉾が注連縄の前へとやってきました。
雨でしたので鉾はビニールに覆われているかと思ったのですが、かけられていない!まるで雨があがることを知っていたかのようです。
一緒に観覧していた懸装品を納めている織物屋さんは「神事は潔い英断が晴れを招く」とおっしゃっていました!
お稚児さんは一度下がり、注連縄を切る台が鉾の欄干にセットされます
いよいよです。お稚児さんは任命されてからひと月の間、様々な神事に奉仕し、稽古を重ねているせいか、とても落ちついています。
つかわれる太刀は江戸時代末期、左行秀の作。刃渡り70cmの本物です。二人羽織のように後ろに介添えの方がついていらっしゃいました。
太刀を八坂神社に捧げもって一礼し、鯉口が切られ抜刀されました。おお、刀の取り扱いも作法に沿っています。
太刀持ちの禿さんが鞘を受けとります。
お稚児さんの装束は雲龍文様の金襴赤地に四季に二陪織物の表袴。二陪織物地の襷掛けをしています。
太刀を構え切っ先をみて左右へ振ります
中央で構えて…、
見事!一刀両断に注連縄が切られました!
結界が解き放たれた瞬間、沿道からは万雷の大拍手が贈られました。
注連縄切りは御旅所で行なわれていましたが、巡行ルートが変更になったときから、辻廻しより手前の四条麩屋町で行なわれるようになったのだそうです。
注連縄が切られたことを八坂神社の宮司さまが確認し、巡行がはじまります
大役を果たし余裕のお顔にみえました
見送りは川島セルコンによって新調された、若冲の「旭日鳳凰図」
懸装品はやはり巡行でみてこそ、これぞ動く美術館です♪
つづきます♪