第23回 沖縄ふれあい広場「沖縄の工芸展」へ (〜9月11日まで)
琉球絣事業協同組合の野原八重子理事長と
2年前に訪問したときに機にかかっていた紅芋色の琉球壁上布が忘れられず…、5月に訪問したときにご無理をお願いして探していただきました♪
琉球絣がいっぱいヾ(@°▽°@)ノ
私の夏は琉球壁上布でなりたっているといっても過言ではありません。
綜絖かけ(ヒャーカキー)の実演
南風原でつかう綜絖(織るときに経糸を上下させる道具)は既存のものはつかいません。経糸1本づつに糸綜絖をかける独自の技法。なので、綜絖通しではなく綜絖かけといいます。
喜如嘉芭蕉布事業協同組合の平良美恵子理事長と
芭蕉糸の撚りかけの実演
知花花織事業協同組合の神田尚美副理事長と
八重山ミンサー工芸館の山本さんと
与那国町伝統織物協同組合の方(お名前をお聞きしそびれた)と請花裕子理事長と
記念特別講演「文学に現れた芭蕉」
古伊万里の意匠に何故「鶴と芭蕉」が多いのか、その謂れは「鶴鳴くやその声に芭蕉破れぬべし」という松尾芭蕉の句にあったというお話や、維摩経には「この身は芭蕉のごとし、固きものはなし」とまだ悟らぬ人間の例えにもつかわれていること、若冲、応挙、北斎が描いた芭蕉について、謡曲「芭蕉」など、文学と芸術から紐解いた、芭蕉と人の関わり、そして歴史についてのお話。大変に興味深いものでした。
中でお話のあった「辻」は、樋口富麻呂の作品
辻は那覇にあったジュリという遊女で形成されている遊郭のこと。ジュリの女性は素晴らしい紅型や芭蕉を着ていたことが垣間見れます。この着物を復刻できないだろうか…ということでしたが、ぜひみたいものです。
資料、探しました。※出典「新城栄徳の沖縄関連資料アーカイブ」より
美しいキモノ特別記念講演会「沖縄染織、その歴史と今」
美しいキモノ秋号の染織レッドリストに寄稿されている児玉絵里子さんによる、沖縄染織の歴史と今について。かつてはこんなものもつくられていたという琉球王朝時代の染織と今について。
司会者の方がお召しになられていた、ユウナ染めの久米島紬と同じ絣のものをお召しになられたお客様が来場されていました。絣は同じですがよくみると色は微妙に違います。並ぶとさらに素敵さが倍増!
この展覧会は、お客様の装いをコッソリ拝見するのも楽しみのひとつなのです(〃∇〃)
【9月10日の装い】東京◇晴れ(湿度63%) / 最低気温23℃ 最高気温32℃
紅芋色の琉球壁上布に秋桜が描かれた麻帯をコーディネート
絽の帯あげは加藤萬、貝紫の帯〆は青山みとも