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諏訪神社 上社前宮へ / 御柱祭と小宮祭

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今年は申年。御柱祭の年でした!

 

諏訪大社上社前宮へ

諏訪大社は信濃の一の宮。その起源は定かでなく日本で最も歴史が古いといわれています。諏訪湖の周りに上社の本宮と前宮、下社の秋宮と春宮という四つのお宮があり、神さまが移動するという説が今に伝わり生きています。

 

諏訪大社上社に祀られているのは、出雲大社の大国主命(おおくにぬしのみこと)の息子である建御名方命(たけみなかたのかみ)とその妻の八坂刀売命(やさかとめのみこと)。古事記によると、建御雷神(たけみかずち)を恐れて出雲から諏訪に逃げ延びてきた建御名方命は諏訪の守矢一族に勝ち、この地で現人神(あらひとがみ)となったとあります。その子孫が諏訪氏です。武田勝頼の母の湖衣姫の実家でもあり、武人と神官の顔をもつ特異な家系となります。その守矢一族が信仰していたのが太古の昔よりあるミシャグジ信仰の洩矢神(もりやしん)。上社前宮はその発祥の地といわれています。洩矢神と守矢一族については記事を改めます。

上社の重要な祭祀である御頭祭はこの十間廊で行なわれています

左の内御玉殿は諏訪明神の祖霊が宿る御神宝が安置されていたところ

 

前宮の拝殿はさらに奥にずっと入った山にあります

この地には大祝(諏訪氏)の居館をはじめとして建物が軒を連ねていましたが、大祝が宮田渡に移ると祭典に必要な建物のみになったのだそう

諏訪大社の神紋である梶の葉。梶の葉は七夕の節句でもつかわれますが、神事にもちいられることが多く、神聖な木とされています。上社の神紋は足が4本、下社の神紋は足が5本です。

 

春に山出しされたばかりの新しい御柱が四隅にありました

諏訪大社には本来、本殿と呼ばれる建物がありません。上社は御山を御神体として拝しているそうです。古代の神社には社殿がなかったといわれていて、諏訪大社はその古くからの姿を残しています。社殿の四隅には御柱があり寅と申の年に山から樹齢200年以上の巨木の樅の木を曳き建てられます。これが平安時代以前からつづく御柱祭です。

諏訪周辺の山中から御柱として樅の木を上社本宮と前宮、下社秋宮と春宮の各4本計16本を切り出し各地区の氏子の分担で4つの各宮まで曳行して、社殿の四方に建て神木とする勇壮な大祭。巨木が山から落とされる木落としと川越しの山出しは、男の度胸試しとなる勇壮な祭りで、日本全国から大勢の人が詰めかけます。

 

諏訪大社の御柱祭が終わると、諏訪地方の神社での小宮祭といわれる御柱祭があります。諏訪地方の6つの市町村(諏訪市・茅野市・富士見町・原村•下諏訪町・岡谷市)に点在する様々な神社それぞれに、夏の終わりから秋まで御柱が建てられます。

 

小宮祭は地元の暮らしに根付いた密着型ですが、旅行代理店から体験参加することができる神社もいくつかあります。ご興味がある方は検索されてみてください。

 

つづきます♪

 

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