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天秤腰機の機織り体験♪ 「近江上布展」at 伝統工芸青山スクエア

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近江上布を織ってみました♪

 
伝統工芸青山スクエアにて開催の「近江上布展」へ (会期は終了しています)


琵琶湖の湖東地域は室町時代から麻織物の産地として有名です。江戸時代には上質の麻織物である「高宮布」の産地として名を馳せます。高宮布は高度な技によって績まれた大麻糸の織物。苧麻や絹の交織もあったようです。精緻で光沢があり品格ある布であったといわれます。彦根藩は高宮布を幕府への献上品とし、高宮布、近江上布の生産を奨励し保護しました。近江商人は麻織物を全国に売り財をなします。髙島屋、西武、伊藤忠、住友なども近江商人の流れ。明治時代に紡績糸の導入や近代化によって高宮布の生産は途絶えてしまいますが、麻織物の産地としてその後も発展します。


●近江上布の伝統的工芸品の指定条件●

近江上布の生平
①経糸は苧麻糸、緯糸は手績みの大麻糸をつかった平織り②緯糸につかう手績み大麻糸は水に晒すこと③居坐機(天秤腰機)で織られること ※規制がないので、経糸は機械紡績苧麻糸(ラミー)、緯糸は手績みのものなら中国産のこともある


近江上布の絣
①先染めの平織り②絣糸は緯糸絣、または経糸緯糸絣③絣糸の絣及び耳印を手作業にて柄あわせ及び耳あわせし、絣模様を織りだすこと④絣糸の染色は羽定規を用いる、もしくは櫛押し捺染、型押し捺染⑤シボを出す場合は手もみによること


近江上布の絣には羽根巻捺染といわれる技法がつかわれます。羽根といわれる金枠に緯糸を巻いて両面に型紙で捺染します。きもの1反に13枚の羽根が必要となるのだそう。

櫛押し捺染は近江から能登へと伝わったのだそうです。


糸績みの実演もありました


そして、近江上布の産地でつかわれる地機の天秤腰機で機織り体験♪ 


実は2013年の「麻•藍•布 〜繊維つくり、布つくり、染めの技の伝承公開〜」でも経験していますが、コースター織り体験どまりですので、身体が覚えて調子がでてきた頃に終わってしまうので、いつも初心者^^;

経糸は機械紡績苧麻糸(ラミー)、緯糸は大麻糸をつかって織りあげます。


緯糸は中国産の手績み大麻糸、国産の手績み大麻糸、大正時代の手績み大麻糸の3種類から。

私は大正時代の手績み大麻糸をチョイス。大正4年の新聞紙にくるまっていたのだそう。


腰をグーッとひいて経糸を上下に開口させます

左から右へ杼を通します

真ん中でトントン

右足で踏み板を寄せて踏んで経糸を上下に開口させます

右から左へ杼を通して真ん中でトントン

杼を通すときに穴を抑えて緯糸がでてきすぎないように

身体の真ん中でバランスをとらないと打ち込みが偏ってしまい難しいーーーー(>_<)

しかし、やり方はわかっているので、織っている姿はプロっぽいらしく…、実演と間違われました汗

でも、織りはこんなです(x_x;)

はじめは強く糸を挽き過ぎたので少し緩めにしたら耳が揃ってない。。。

地機は背中にも力が入りますので、体力が必要ですね

この天秤腰機は組み立て式なのだそうです。家に欲しいなあ…。

ご指導くださった、伝統工芸士の南和美先生とカメラ


伝統工芸青山スクエア、通称伝産センターというのですが、染織の展示会や実演が充実しているので要チェックです♪

近江上布の日傘の文様がなんだろう…と思ったら、海老と豆。近江の郷土料理なのだそうです!



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