越谷サンシティホールで開催された「松竹大歌舞伎」へ♪
歌舞伎の地方巡業のひとつ。この越谷を皮切りに7月いっぱい日本全国を廻ります。
これが中々良かったのです!
●歌舞伎の魅力と鑑賞のポイントを解説する「歌舞伎の見方」●
幕が開くと、大薩摩の唄い方と三味線方による演奏。萬太郎丈が登場し、舞台の上手と下手、花道、そして付け打ち(役柄や場面にあわせて拍子木で音をだす演出)と立役と女形の走り方の違いなど。鳴りものの実演では、萬太郎丈が音にあわせて雨を表現。←ガラスの仮面の北島マヤを連想した
亀寿丈も加わっての解説は、国立劇場の「歌舞伎鑑賞教室」よりもさらに進化していました!そしてご当地名物の越谷ダルマも登場。きっと各地方で地方ならではのものがあるのでしょう~♪
萬太郎丈と亀寿丈は、「鳴神」の白雲坊と黒雲坊、「三社祭」の悪玉と善玉でも、とても良いコンビネーションをみせてくれました!
●歌舞伎十八番「鳴神」●
約束を守らなかった朝廷に激怒した鳴神上人は、龍神を滝に封印してしまいます。雨が降らず困った朝廷は、絶世の美女の雲の絶間姫を差し向けて、その色香で鳴神上人を籠絡させるというお話。 夫の形見の衣を洗いに来た未亡人というのがまた艶かし~い感じがする…。艶っぽい梅枝丈を見ることができました♪
鳴神上人は女性を知らない!?ゆえに、雲の絶間姫の色仕掛けに負けてしまいます。純粋で初心な少年の心を持っていたゆえに色仕掛けにひっかかり、さらに裏切られたときは炎を纏った雷神と化すのです。松緑さんは初心な感じがよくでてました。
火焔と稲妻の装束は、紗綾形の白装束の肩山にある糸を引き抜くと現れます。これを<ぶっかえり>という。ぶっかえることで装束が変わって人格も変化するというもの。この糸は蝋が施されたものがつかわれると以前松竹衣裳の方からお聞きしました。
●「文売り」●
台詞はありますが、舞踊です。時蔵丈は目線から手先の動きまで無駄がない、洗練された動き!
地方巡業は廻り舞台やスッポンなどはありませんが、演目の上映時間のバランスや価格も含めて、時間と交通費をかけてもいく価値ありだと思いました。
時蔵丈の奥様と
いつもよくしていただきありがとうございます♪ このチケット譲ってくださった方にも感謝です。
【6月30日の装い】越谷◇曇り(晴れ女だから?雨の予報が晴れました!) / 最低気温20℃ 最高気温28℃
小田島克明の浮花織の生紬にれえすの花の木賊に兎の刺繍帯をコーディネート
ちなみ柄でもなんでもない装いになってしまいました^^;
帯あげは渡敬、帯〆は五嶋組紐
籠バッグに古布をコラージュしたバッグは松枝忍
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松竹大歌舞伎 at サンシティホール / 歌舞伎鑑賞の装い/ 浮花織の生紬に木賊に兎の刺繍帯
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