美しいキモノ創刊60周年×目黒雅叙園創業85周年 特別企画
先日の五島美術館でも展示された、美しいキモノ創刊60周年を祝ってつくられた日本を
代表する染織の最高峰の各社の作品群が、目黒雅叙園の和室宴会場の鷲の間にて
展示されています。入場無料です(~2013年11月14日まで)
もちろん作品も見応えありますが、展示されている空間が素晴らしいので、この機会に
ぜひ御覧になられることをおススメいたします。
正面には能舞台がある123畳の畳敷きの宴会場。美しいキモノ創刊からの表紙パネル展示
も見どころのひとつ。60年のきものとメイクの変遷がみられます。
天井画は扇面に描かれた美人画と草花図
旧目黒雅叙園の玄関を再現した和室宴会場の入り口の天井
旧目黒雅叙園から新しい目黒雅叙園に建て替えた際に美術品は5000点から2500点に
なったのだそうですが、この日は美しいキモノの読者の晴れやかなきもの姿で、それに
劣らぬ豪華さです…っ、との目黒雅叙園の方によるスピーチもありました。
四季が表現された美人画の彩色木版彫刻の壁面がいたるところにあり、その中に入って
撮影するのも一興とのお話。きもの姿だと同化することもあるとかないとか…。
東京手描き友禅作家の腰原淳策先生ご夫妻と腰原英吾先生伸子先生と
腰原家之皆さまに囲んでいただきました(≧▽≦) ありがとうございます。
今日はお食事と木村孝先生のトークショーのイベント。
別会場でのお食事も楽しめました♪
その後は、木村孝先生のトークショー
孝先生の装いは三つ紋付の色無地に細川家伝来の能装束文様の写しの唐織の帯。
トークショーの会場はきもの姿の人々でいっぱい。訪問着の人が思いの外多かったです。
孝先生のお話から抜粋φ(.. )
戦後のきもの史。今では定着した訪問着と付けさげの違い。
かつてお出掛け着のきものとして、散歩着、プロムナードというものがあったのだそう。
きものは年齢と立場を表現するもの。キレイな色で身ぎれいにしなければ損ですよ。
洋服(上等な)には色んな形があって風景を描くというようなことはしないけれど、きものは
定型で色と柄で表す奥ゆかしい衣裳。
ワンピースのようなものと違って、きものがあり帯があり帯あげ、帯〆があり、自分の眼で
選んで責任を果たすもの。感性を衣服に込めることができるのです。
何十年経っても変わらない好きなものをもっていることで、自信をもって楽しんで着こなす
ことを自分のものにしましょう。
着物は人のためにある。しきたりは社会と共にある。知っていることを守るのも大切だけれど、
時代とともに変わっていくもの。
「お茶会に草木染めの紬でいってはいけないのでしょうか?」というご質問に対しては、
「昔々のようにあまった糸で紡いでつくっていた時代のものと違うのでしょ。作家の方が
新しく創作するものは着ていっても良いと思いますよ。紋は草木染めは色が抜けないので
縫い紋で宜しい」とのお答え。
孝先生のお考えはいつも臨機応変だと思います。そして人に優しいです。
洗顔後につけてのばして洗い流すパック、エレクトーレフェイストリートメントのお試しコーナー。
洗顔石けんとパックは参加者全員がお土産としていただけました。
エルビュー化粧品会社の冨宅孝子社長さまと
体験コーナーよりも社長のお美しさが何よりの説得力がありますね(ノ゚ο゚)ノ
※会場内での撮影及びきものカンタービレ♪への掲載の許可を主催者さまよりいただいております。
コーディネートは別記事にて。
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美しいキモノ60周年記念作品展 木村孝先生トークショー at 目黒雅叙園
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