きもの文化検定は2006年にはじまりました。第1回は5級(60%以上の正解)4級(70%以上の正解)のみ。その後、3級、2級と開催され、第4回(2009年)においてはじめての1級試験が行なわれました。ちなみに私、このはじめての1級試験は3点足らずで不合格。この苦い経験から本気で勉強をするようになり、これが人生の転機となりました。そのかいあって翌年に合格します。負けず嫌い…といわれましたが、自分に負けず嫌いなのです。なので未だに1級満点合格をひとつの目安に日々学んでおります。
「ファッションは勉強するものではなくセンスだから、きもの文化検定に意味はない」と、ある着物業界の方がおっしゃったのですが、そういう方がやたら希少価値をつけて売っていたりするものですから、正直たちが悪いです…。売り上げることだけに必死の方々には意味がないのかもしれませんが、きものを購入する側としては、売り手との信頼関係がよほど強くなければ知識は不可欠となります。何より、意味があろうとなかろうと、美しいものに魅かれ、より深く知りたいという気持ちは、きものを着る喜びにつながります。しかしこの知識欲から派生する購買欲を利用されると、これまたとんでもないことになるので、きものエンドユーザーは本気で真剣に学ばなければなりません。私はすっかり乗せられておりますが、学ぶことは楽しく、きものを着る喜びにもつながっております。
きものもファッションのひとつですが、流行とは違った四季やTPOに相応しい装いが求められ、そこには礼節と教養が見え隠れします。面倒と思えばそれまでですが、知れば楽しいものなのです。ただし人様に押しつけるようなものでもありません。今の気候や時風にあわせて気軽にきものを楽しむことは大賛成です。
きものが今の形になった歴史的背景、美しい布を生みだすための伝統の技、そして革新。幸せを願う祈りが込められた文様の意味、そこには日本ならではの文化が今も息づいています。きものを学ぶということは日本の文化を学ぶことになるのです。
祝賀会のレポートは改めます。バタバタしていてなかなか書けない…(><;)
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きもの文化検定
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