オペラ「魔笛」の鑑賞に新国立劇場オペラパレスへ
指揮はロバルト•パーテルノストロ、オケは東京交響楽団♪
ザラストロは妻屋秀和、タミーノは鈴木准、夜の女王は佐藤美枝子、パミーノは増田のり子、パパゲーノは萩原潤、パパゲーナは鷲尾麻衣。
鳥刺しのパパゲーノを意識して、緑色のきものに鳥柄の帯をチョイス。
公演鑑賞の前に、新国立劇場音楽ヘッドコーチである指揮者の石坂宏先生によるレクチャーがありました。石坂先生のお話は設定と聴きどころが中心。役柄によって楽器が使いわけられているとの説明があったので、今回はそこを重視して鑑賞しました♪
~「魔笛」のあらすじ~
王子タミーノは森の中で大蛇に襲われますが3人の侍女に救われます。タミーノが眼を覚ますとそこには鳥刺しのパパゲーノがいて大蛇を倒したのは自分だと自慢、しかし侍女が現れて嘘がバレてしまいます。そこへ夜の女王が姿を現しザラストロにさらわれた自分の娘パミーナを救ってほしいとタミーノに懇願。パミーナの肖像画を一目見て恋に落ちたタミーノは承諾します。夜の女王はタミーノには魔笛をパパゲーノには魔法の鈴を与えます。ここまででは、夜の女王は善人でザラストロが悪人のように思えるのですが…。ザラストロは実は偉大な指導者であることをタミーノは知ります。ザラストロはタミーノとパミーナが結ばれるための試練を与えます。夜の女王が現れパミーナにザラストロを殺すようにと短剣を渡し有名なコロラトゥーラによる超絶技巧のアリアを歌います。ザラストロからの試練によりタミーノは口を聞くことができず悲観したパミーノは自殺をしようとしますが、3人の童子に助けられて、タミーノと試練に挑みます。最後は夜の女王は雷鳴と共に夜の世界に落ちていきタミーノはパミーノと結ばれて幕~。
「魔笛」はフリーメーソンの理念をモーツァルトがオペラ化したものだともいわれ、フリーメーソンで重要視されている3という数字や3つの和音がつかわれています。
興味深いのは、王子タミーノの装束が元々は日本の狩衣の設定であること。今では舞台演出として合わないとされるのか、狩衣で登場することはほとんどないようですが、遠い国の王子の装束として狩衣がヨーロッパに伝わっていたことが驚きです。
日本人と日本人のオケによるオペラ鑑賞をする機会があまりなかったのですが、とても良かったです♪
来日公演はガッカリすることも多く、日本でのオペラ鑑賞は今ひとつだな~と思っていたのですが。その印象を覆しました。やはりホームグランドでの公演というのが良いのかもしれませんね…。
終演後には指揮者の石坂宏先生とタミーノ役のテノールの鈴木准さんも交えてのお食事会がありました。
左が鈴木准さん、右が石坂宏先生
鈴木さんは大学で心理学を学び卒業後は企業に就職してから芸大に入り直してオペラ歌手への道へ入った異色の経歴の持ち主。第61回文化庁芸術祭大賞を受賞されています。
石坂先生も経済学部卒の異色指揮者。子どもの頃から英才教育で音楽の道一筋の方が多いような印象がありますが、才能がある方は成人してからその道を歩みだすこともあるようです。
イタリアンレストラン「マエストロ」は終演後2時間のみオープンしています♪
入口には世界的な指揮者や演奏者のサインがぎっしり。
「魔笛」のDVDをお土産にいただきました♪
ライティングが良くないところで撮影してしまったので、きものの色が違ってみえてますが、こんな色目です。最近は訪問着率が高いように思いますが、私的には観劇やオペラは演目にあった小紋で装うのが格式ばらず好みです♪
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「魔笛」at 新国立劇場オペラパレス / 家庭画報アカデミーのオペラ鑑賞会
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