志ま亀さんのことを「志ま亀という国の民族衣裳である」と評したことがあります。
コックリした色と表現されたのは、作家の林真理子さんですが、志ま亀独特の色目は深く濃く、他のものとの調和はなかなかに難しいのです。
ですが茜染や紫根染などの力強い草木染めとあわせても受けとめる力も持っています。
他のメーカーのものとはコーディネートしにくいのですが、好きなものは似通ってくるのか、ベストとはいかずともベターぐらいにあうことも多く、様々なコーディネートを楽しんでおります。
木村孝先生に「あんたに似合いそうなもんを充てると、何でも志ま亀になるなあ…」といわれたことがあり、さらにあるパーティーの化粧室で「カンタービレの人何着ていた?」「ほらアレよ、いつもの志ま亀」と話されていたのを漏れ聞きき…(でるにでられなかった)、やはり志ま亀さんの印象が強いのだな~と改めて思ったものですσ(^_^;)
この日は、志ま亀で揃えました。
志ま亀の山吹色地に巻き絵文様の小紋に源氏貝の染め帯をコーディネート。帯あげと帯〆も志ま亀。
十二支の刺繍の日傘はHANWAY、雀の古布コラージュバッグは松枝忍。
菊の源氏貝文様の帯は志ま亀の先代の頃につくられたもの。
貝文様は春先のほうが向いているように思いますが、貝には菊が描かれているので秋にも活躍。
自分のワードローブの中でもヘビロテでつかっています。たぶん明日も着用。
もとは母が愛用していた帯です。色焼けも酷くクタクタになっていたことから処分寸前のものを無理矢理譲ってもらいました。志ま亀さんに色挿ししていただき復活させ、その後は私がヘビロテでつかっています。
着物や帯は着るものなので本来は消耗品、着用すれば汚れ痛むのが当たり前なのです。ですが、あまりにも汚れが酷いと悉皆に出すのも抵抗があるという…。身につけるものだけに難しいですね…( ̄_ ̄ i)
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志ま亀という国の民族衣裳 / 志ま亀の巻き絵文様の小紋に源氏貝の染め帯
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