幕内格行司(格足袋行司) / 2015年大相撲九月場所 at 両国国技館 のつづき
視覚的に身分を表現する装束は歴史と密接な関りをもっています。冠位十二階制が制定された時、武士の棟梁であった平清盛に公家の装束の着用を許した時、明治維新の欧化政策の時、視覚的に身分を表現する装束による洗脳がおこなわれています。こうした歴史の側面からもわかりますが、階級によって装束の違いがあるというのは、士気を高め前進への意欲をあげるものかもしれません。
角界は階級が装束の色や形に色濃く表れ、その良さが生かされているとても貴重な場所なのです。
志気をあげるのは報賞だけではないはず。やはり装束はわかりやすいのです。
角界は報賞やご祝儀もわかりやすいですけど…(^_^;)
三役格行司からは印籠を身につけます
土俵に上草履を履いて上がります。
大量に撒かれる塩は草履を履いていると滑るのではないかと心配なのですが…
土俵上を力士を避けつつ走り回っているのがスゴイ
<行司の階級のおさらい>
はだし行司 ◇ 序の口格行司→序二段格行司→三段目格行司→幕下格行司
格足袋行司 ◇ 十両格行司→幕内格行司
格草履行司 ◇ 三役格行司→立行司(式守伊之助)→立行司(木村庄之助)
立行司の木村庄之助が空位のため、先場所は三役格行司が横綱土俵入りの先導を努めています。
【階級】三役格行司
【菊綴、房色】朱
【履物、物具】白足袋、上草履、印籠
次は立行司です
装束の変遷からみる日本の歴史はとてもわかりやすく面白いですが、現在の角界の装束も興味深いものがあります。「すもうカンタービレ♪」しばしお付き合いください。
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三役格行司(格草履行司) / 2015年大相撲五月場所&九月場所 at 両国国技館
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