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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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2015年を振り返って

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「きものカンタービレ♪」は、さまざまなご縁を繋いでくださる方、撮影にご協力くださる方々、そして「きものカンタービレ♪」をみてくださる読者の皆さまのおかげでつづいております。

心より感謝いたしております。
ありがとうございますm(__)m

実りある年でございました。その実りを糧に種を蒔き、多くの方に実りがありますように♪

これからもよろしくお願い申し上げます。
皆さま良いお年をお迎えくださいませ。

朝香沙都子拝

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
2015年を振り返って

今年も相撲観戦を楽しみました。伊勢ケ浜部屋大躍進‼︎初場所中日は4年ぶりとなる天覧相撲でした。
天覧相撲とロイヤルボックス / 2015年大相撲初場所 中日 at 両国国技館


江戸小紋の技法である、型付け、しごき、蒸し、水元を体験。1反自分で染めあげたことでようやく実感。
「しごき」東京染小紋 / 「型紙で小紋を染める」実技講習


染織の技の継承について真摯に考える機会となった講座。その後のつながりにも感謝いたしております。
「時代と生きる~日本の伝統染織技術の継承と発展~」at 文化学園服飾博物館


雪晒しの酵素漂白の謎は解明されておりません。麻布は白くなりますが、私は雪焼けしたという…(^_^;)
きもので雪晒し 小千谷雪原祭り


丹後の工房見学、染め体験、そして金毘羅歌舞伎へと弾丸ツアー。長時間移動もあっという間に感じた楽しい旅でした♪
「しけ引き暈し」染め体験 後編 at 小林染工房 / 2015年春 丹後~琴平の旅 その3

第31回四国こんぴら歌舞伎大芝居 / 2015年春 丹後~琴平の旅 その10


久しぶりの海外できもの。ゴールデンウィークの台湾は夏物でも暑かった!
圓山大飯店(グランドホテル台北) / 2015年GW 台湾の旅 その3


ぬぬぬパナパナのぬぬでは、レクチャー講師をさせていただくというより、私自身が勉強させていただいております。
ぬぬパナを着てみた!白井仁の和棉×手績み苧麻を京都はんなり帯とあわせる &「キモノ井戸端会議」


土俵に上がった力士が只一つ身につける締め込み。3万本の経糸の織機で織らせていただきました!
力士の廻し(締め込み)を織る工房へ / おび弘の長浜の山門工場へ


夏の恒例行事、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル♪毎回マニアックなテーマなのですが、さまざまなものとつながっているのです。オタク度が高い!
天皇皇后両陛下が御滞在中の草津


2015年初秋 八丈島の旅 まとめリンク



2015年初冬 アイヌの聖地 二風谷の旅 まとめリンク



ぬぬパナ八重山勉強会の旅(レポート中)


日本産手績み大麻糸で家紋刺繍の紋付。
紋付について考えた / 「きものカンタービレ♪×三越」日本の染と織 DVD鑑賞会&座談会



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諏訪大社に初詣 / 元旦の諏訪湖

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明けましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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初詣に絵馬の染め帯
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諏訪大社のおみくじには養蚕の項目があるのです(^^)/
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皆さまのご多幸をお祈りします(((o(*゚▽゚*)o)))
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白鳥はまだ来ていませんが、鴨はいっぱい。
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この年末年始の諏訪は暖かかいです~♪
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日本海とアザラシの帯@なう

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日本海の荒波とアザラシの帯♪
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海が沸騰しているみたい(・・;)
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赤倉観光ホテル アクアテラス@なう

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赤倉観光ホテルアクアテラスからの絶景
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信州の山々がくっきり見えました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
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記録的な暖かさですが、赤倉スキー場は全面滑走可能♪
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信濃国一の宮 諏訪大社上社本宮 / 2016年は御柱祭の年!

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改めまして、皆さま、新年明けましておめでとうございます鏡餅
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げますm(_ _ )m

諏訪大社上社参道のおせんべい屋さんのマスコット犬は今年の干支の猿の着ぐるみで防寒♪


現在、側副靭帯損傷のため松葉杖生活を余儀なくされている私。参拝客が多く、駐車場も満車になる諏訪大社の初詣は難しいかしらん…と思いましたが、初日の出と共に出掛けることにいたしました朝日

「元」には一番はじめの意味があり、「旦」には日は太陽を下の一は地平線を表しています。
なので、元旦とは年のはじめに太陽が地平線を昇る日の出の状態、元日の朝のことです。

2016年の元旦の諏訪湖周辺はうっすらと雪が積もっていました。


諏訪大社上社に祀られているのは、出雲大社の大国主命(おおくにぬしのみこと)の息子である建御名方命(たけみなかたのかみ)とその妻の八坂刀売命(やさかとめのみこと)。古事記によると、建御雷神(たけみかずち)を恐れて出雲から諏訪に逃げ延びてきた建御名方命は諏訪の守矢一族に勝ち、この地で現人神(あらひとがみ)となったとあります。その子孫が諏訪氏。武田勝頼の母の湖衣姫(由布姫)の実家でもあり、武人と神官の顔をもつ特異な家系です。

諏訪大社には本殿と呼ばれる建物がなく、上社は御山を御神体として拝しています。

古代の神社には社殿がなかったといわれて、諏訪大社はその古くからの姿を残しています。
社殿の四隅には御柱があり、寅と申の年に山から樹齢200年以上の巨木の樅の木を曳き建てられます。
これが平安時代以前からつづく御柱祭です。
今年は申年。御柱祭の年ビックリマークなので、この御柱での初詣は最後となります。

御柱祭は、諏訪周辺の山中から御柱として樅の木を上社本宮と前宮、下社秋宮と春宮の各4本計16本を切り出し各地区の氏子の分担で4つの各宮まで曳行して、社殿の四方に建て神木とする勇壮な大祭。


巨木が山から落とされる木落としと川越しの山出しは、男の度胸試しとなる勇壮な祭りです。
諏訪大社上社の山出し(2016年4月2日~4日)

諏訪大社上社の川越し(上社の山出しの最後の行事)

諏訪大社下社の山出し(2016年4月8日~10日)

※写真はwikipediaより

諏訪大社には奇祭ともいわれる独自の祭事がいくつかあります。元旦の年頭祭もそのひとつです。上社本宮前の御手洗川の氷で蛙を捕えて神前で弓で射通しし矢串のまま供えるものといわれています。
歴史の裏にある真実はこうした祭礼に受け継がれているものですので、興味深い…。

暖冬ですが、御手洗川から流れる水は凍っていました。そして極寒でも蛙を捕えることができるというのが諏訪神事の謎のひとつとされています。


早朝は人が少なく松葉杖でも何とか。

参道は8時ぐらいからお店が開店します。

例年ですと朝7時は寒すぎて動きも鈍るのですが、今年の元旦は暖かい!
2016年、皆さまにご多幸がありますように♪

初詣にあわせた絵馬の帯姿の撮影もできました(-^□^-)

元来、神社に馬を奉納するする習わしがありましたが、奉納される神社が世話ができないことなどから、馬の像を奉納するようになりました。平安時代に馬が描かれた絵を奉納するようになったのが絵馬の由来。

初詣向きの染め帯ですが、初詣にこだわらず神社参拝や馬にちなんだ行事の装いとして楽しんでいます。

縁起物の熊手や破魔矢、開運絵馬、扇絵馬などが用意されています。


 おみくじを引いてみましたおみくじ

これを教訓に飛躍の年とできますように…。

見聞を広げつつ前向きに精進したいと思います。


※賀状でのご挨拶を失礼させていただいております。
2016年が皆さまにとりまして良い年となられますように。祈念いたします。

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霧ヶ峰ビーナスライン〜立石公園〜諏訪湖 • 諏訪湖のわかさぎドーム

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20年近く年末年始を諏訪で過ごしていますが、こんなに暖かい冬ははじめてです。
霧ヶ峰ビーナスラインへ車

北アルプスには雪がありますが、霧ヶ峰には積雪がほとんどない!スキー場も地面がでていました。

車山高原にもほとんど雪がない…。

さすがに風が冷たいですが、陽射しが強い~晴れ

山に囲まれる諏訪地方。木曽との国境の御嶽山。

富士山もクッキリとみえました富士山

八ヶ岳と富士山。


霧ヶ峰高原の高原の店のみそ天丼。ワカサギの天ぷらが味噌と合う!美味しい~♪

諏訪地方では、天丼に諏訪の味噌をかけた「みそ天丼」を奨励。
スタンプラリーも開催中です♪


立石公園からの諏訪湖の眺め目

諏訪湖のビュースポットです目


諏訪湖畔のさざなみロード。サイクリングとマラソンコースの諏訪湖周遊コースになっています。

諏訪湖に浮かんでいるビニールハウスはわかさぎ釣り用のドーム船。
中では揚げたてのわかざぎがいただけるのだそうです。
次は行ってみたい~ヾ(@^▽^@)ノ

諏訪には老舗の味噌蔵や酒蔵があります。こちらも散策してみたいですね~♪
つぎは御柱祭かな…。


ぬぬぬパナパナ八重山勉強会の旅レポは年末年始の旅レポの後に再開します♪

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囲碁の日

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1月5日は囲碁の日ですigo*

囲碁は黒と白が盤上で交互に自分の石を置き自分の石で囲んだ領域の広さ(地)を競う遊び。
起源は中国の秦時代。日本へは吉備真備が碁盤を持ち帰ったとされていますが、大宝律令に碁に関する項目があることから、それ以前に伝来したようです。平安貴族の嗜みのひとつとして源氏物語や枕草子にも登場します。戦国時代は武将に戦のシミュレーションとして好まれ、江戸時代には家元制度が確立します。
明治維新で家元制度が崩壊し、さらに西洋文化への傾斜という風潮から衰退しますが、1923年(大正12年)に大倉喜七郎の呼びかけにより、日本棋院が設立されました。

私、オセロは得意なのですが、じつは囲碁を打つのははじめて。
はじめてなのだけど、この手の遊びは得意なので、「ヒカルの碁」というアニメをチラッと見ただけで、いきなりの互戦(ハンディなし)での対局。結果は惨憺たるものでございました…(>_<)
囲碁を甘くみていた…汗

棋力(碁の実力)に明らかに差がある者同士の対局の場合、弱いほうがいくつか石を置かせてもらうことが、「一目置く」の語源。囲碁に関する用語が語源となっている言葉は他にもたくさんあります。へ~、これもか!と改めて知る。

「目算(もくさん)」は自分と相手の地を数えて形勢判断することから、目論みをたてる意。
「駄目」は自分の地にも相手の地にもならない目の意。
「駄目押し」は対局終了後に計算しやすいように目を塞ぐことことから念を入れて確かめること、さらに勝ちが決まっているところにさらに追加点をいれること。
「布石(ふせき)」は序盤の戦いが起こるまでの石の配置から、あらかじめ用意しておくことの意。
「定石(じょうせき)」は布石の段階で双方の最善の手の決まった配置から、ものごとに対するお決まりの意。



ひどい打筋ですが…、でも私、負けると強くなるの…(-_☆)

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赤倉観光ホテル at 妙高高原 2016年お正月

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赤倉観光ホテルへホテル

この年末年始はお天気に恵まれました。

頸城三山といわれる妙高山、火打山、焼山がクッキリとみえます♪

暖冬で積雪が少なく、中腹のホテルまでの雪の壁はこれぐらいです。

雪は少ないですが全面滑走可能。絶好のスキー日和ですね。

1937年(昭和12年)創業のスキー場が併設されているクラシックホテル。

当時は日本政府の外貨獲得政策として国際リゾートホテル開発が推奨されそのひとつとしてつくられました。創業者はホテルオークラの大倉喜七郎です。

木製のスキー板が飾られた暖炉のあるラウンジはスイスのヒュッテの雰囲気♪

大倉喜七郎は高橋貞太郎をスイスへ派遣し、スイス風の建築を学ばせてこのホテルを創らせたといいます。高橋貞太郎は学士会館や日本橋髙島屋、上高地ホテル、前田侯爵邸などを設計した建築家です。

ロビーラウンジのお正月飾りkadomatsu*

 

妙高高原には赤倉観光ホテルだけでなくいくつかのスキー場があります。

日本ではじめてのリフトは赤倉中央スキー場と池の平スキー場に設置されました。

ここからロマンスも生まれ、22mの太さのワイヤーロープで繋がれた絶対に切れない縁として祝福されたのだそうドキドキ

日本ではじめて国際スキー場としての指定を受けた赤倉観光ホテルのゲレンデは標高1500mからのダウンヒル。

ホテルから直接ゲレンデに出ることができるのでとても便利。

お子さまから初心者の方も安心して楽しめるようになっています。

松葉杖がスキーのストックにみえなくもない^^;?

 

赤倉観光ホテルメインダイニングのソルビエナイフとフォーク

妙高山と樅の木が絵付けされた赤倉観光ホテルのダイニングセットはノリタケオリジナル

ホテルの廊下には上村松園や伊東深水の美人画があります。

 

新館に併設されたアクアテラス

野尻湖がみえます

水盤に信州の山々が浮かぶ絶景

冬は寒くてアクアテラスで寛ぐというのは難しそうですが、今年のお正月は記録的な暖かさで、温泉で火照った身体をクールダウンしたりと絶景を堪能できました。

水平線の向こうの山が氷山のようにみえます。

おび弘のアザラシの紋綴帯がピッタリ~♪

赤倉観光ホテルのお風呂は、妙高山北地獄谷からの源泉掛け流しの温泉。

肌がつるつるになりました。

温泉からはスキー場がよく見えます。ということは…向こうからも見えると思うのですが、スキーヤーは山側を背に滑っていくので気にしなくても良いように思います。

「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 ホテル編」として選ばれた、赤倉観光ホテルの雲海に包まれる天空の風景もみてみたいですね。

ちなみに、世界の絶景ホテル58軒のうち日本は6軒。そのひとつが赤倉観光ホテルです。

 

北陸新幹線の開通で東京から妙高高原までグッと近くなりました。

今年の大河ドラマの主人公の真田信繁(幸村)は越後上杉家に人質としていたことがあり、地元でも盛りあがっているようです。

上杉の毘沙門天の旗の蒲鉾が美味しかった♪

 

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長崎巌先生のお話「吉祥文様の世界」/ 志ま亀の宝尽くし文様の小紋に正月飾り文様の織なごや帯

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長崎巌先生のNHK文化センターの講座へメモ
お正月ということもあり、テーマは「吉祥文様の世界」

そもそも文様(模様)とは何か?という定義、始まりと展開、どのようにつくられたのか、そして種類。とてもまとまった講義でした。ザックリ触りだけまとめますφ(.. )

文様(模様)は人がつくったものであり平面に施せるもの。モチーフ、意匠のこと。
模様◇江戸時代からある言葉。
文様◇現代になって用いられるようになった言葉。出版社の基準表記が文様。
紋様◇江戸時代にもつかわれている。紋所由来のものにみられる。
文◇モチーフの概念。染織業界では織に対して用いる 。
紋◇紋所を表す。
※ちなみに「きものカンタービレ♪」では主に「文様」という表記をつかっています。

現代はほとんど幸せに暮らしている(衣食住に困らない)が、かつては生き残ることが厳しいものであり、常に祈り願う生活だった。生活が豊かになり文化の発展と共に、祈り→願い→慶び→祝うと比重が変わってきた。模様の意義は歴史的発展と生活と常にリンクしている。
吉祥は「おめでたいこと」。吉祥模様はその概念を視覚化したもので見た瞬間にハッピーな気持ちになるもの。人が幸福への祈りを表現するのは、身体を動かす、音声を発する、色や形に表すと様々。その中で意匠として表現した吉祥模様は工芸全般にみられるけれど、人が肌に身につけるきものにはその中で最も多く見られる。端的にいうと、かつては生きるための祈り、願いが主であったが、現代は特別な時に慶び、祝うものに多くみられる。

中国渡来の吉祥模様(龍、鳳凰、鶴亀、牡丹獅子など)と純国産吉祥模様(橘、御簾、几帳など)。中国渡来でありながら日本で独自の発展を遂げたもの、その理由についてのお話も。
例としては「松竹梅」は中国では寒中に耐え凛とした姿から「歳寒三友(さいかんさんゆう)」といわれ清廉の象徴ではあっても強い吉祥の意味はなかったのが、日本では吉祥模様として好まれた。

長崎先生のお話は、起承転結があってわかりやすい。ひとつのテーマを多角的にみて時間内でピッタリとまとめてくださるのも、流石~♪


【1月5日の装い】東京◇晴れ(湿度37%) / 最低気温5℃ 最高気温15℃

志ま亀の宝尽くし文様に安田の正月飾りの織なごや帯をコーディネート

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ボルドーがかった焦茶色のカシミアのコートは志ま亀カラーにもピッタリ♪


講義の後はトラヤカフェでお茶お茶
お正月疲れがでている…(・_・;) 


リアルタイム記事と併走して、八重山の旅レポもあげていきます♪

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「池田重子コレクション 〜日本のおしゃれ展〜」at 松屋銀座

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昨年の秋、突然の訃報が飛び込んできました。
実業家であり着物デザイナーでありアンティークきものの蒐集家でもあられた池田重子先生のご逝去。

アンティークきものの中でも、本当に良いものを所蔵され状態良く保存していらっしゃいました。
池田重子先生の格と時代を揃えたコーディネート。そこには、遊びごころがあり、季節感があります。
主張ある、きもの、帯、小物、それぞれの良さを最大限に生かすため、色の調和にこだわり、素材同士の風格を大事にされています。

今回のコレクションを拝見して感じたことは、池田コレクションにみられるものは、単なる古典柄でもなく、今風のモダンでもない。刺繍や絵画調で描かれる、花鳥風月やドラマチックともいえる意匠を受けとめるコーディネートの元となっているのは、それぞれの素材の良さでした。

絽ちりめん、紋意匠御召、結城縮、ちりめん。触ってはおりませんが、マネキン着装のコーディネート展示ですので裾回しや袖口、おはしよりなどをじっとみると素材感がわかります。

現代のきものや帯に遊び心のある素敵なものが少ないことを残念に思っていますが、都会にあうとかあわないとかではなく、重厚感ある意匠や刺繍を受けとめることができる素材がつくられていない…。(とくに夏物)そんな気がしました。

おしゃれに必要なものはルールではなく「美しいものを見る眼と愛する心である」ということを改めて思ったコレクションです。

池田重子先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

朝香沙都子拝

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

~池田重子先生が語られていたコーディネートの極意~

•あと一歩先に行けば命がない谷底に落ちてしまうような野暮ったさとの崖っぷちギリギリを歩いているようなもの。このギリギリの線が一番魅力的で美しい。この線を見つける為にコーディネートしている。

•立派でなくても幸せであればいい。豪華でなくてもおしゃれなきものを。

•色、柄、時代を合わせることが大切。自分でドラマをつくる。

•帯留はきものに命を吹き込む、画竜点睛。最後に眼を書き込むと生きる龍の如く、最後に帯留を合わせることできものが生きる。

•季節、環境の中で美しく装うということは、その季節を満喫しながら歩いているということ。

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「池田重子コレクション ~日本のおしゃれ展~」 (~1月18日まで)



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紫根染と貝紫染 / 草紫堂の松葉文様の紫根染に伊勢海老の金銀箔の塩瀬の帯

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八重山レポが溜っておりますが、季節感と会期のあるリアルタイムレポを優先します。

【1月7日の装い】東京◇晴れ(湿度32%) / 最低気温5℃ 最高気温13℃

松の内ですので、お正月らしい意匠の装い。
そして自然素材の紫の染料である、紫根染と貝紫染です。

草紫堂の松葉文様の紫根染に伊勢海老の金銀箔の塩瀬の帯をコーディネート。
梅が染められた帯あげ、帯〆は貝紫染の糸がつかわれています。

日本のおしゃれ展への装いでした。松葉杖で鑑賞していると目立ってしょうがない…(T_T)



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南部絞りの茜染の木綿 / 草紫堂の茜染の木綿に椿文様の染め帯

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茜染はアカネ科の多年草である茜の根から染料を抽出します。茜の名の由来は根が赤いことが由来。
根を煮だすとアリザリンといわれる赤い色の染料が抽出され世界各国で古から染料としてつかわれています。日本でも吉野ケ里遺跡から日本茜で染められた絹布が発掘されていることから古代から茜が染料としてつかわれたことがわかります。

東北の南部地方では江戸時代に南部藩が紫根染と茜染を推奨し盛んに行なわれていました。明治になり南部藩がなくなったことによって保護がなくなり衰退し完全に途絶えてしまいますが、1916年(大正5年)に国内資源の見直し運動の一環として南部紫根染が提唱され、南部紫根染研究所が発足されました。この研究所の主任だった藤田謙が草紫堂の創業者です。南部絞りは紫根染と茜染であったので、茜染もされています。

今では木綿の茜染はつくられていないようですが、かつては染められていました。
これは歩きやすいように胴裏に絹をつかって仕立てています。

【1月8日の装い】東京◇晴れ(湿度38%) / 最低気温3℃ 最高気温11℃

草紫堂の木綿の茜染に椿文様の染め帯をコーディネート
染め帯のノリ置きの白がより引き立つように白地に赤色の輪絞りの帯あげを。帯〆の色もあえて映える色を選びました。帯あげは加藤萬、冠組の帯〆は道明


1月は展示会ラッシュあせる
美しいキモノ2016年春号染織レッドリストの取材も兼ねて、青山工芸スクエアへ。
「女一代のわざ ~作家とともに~」が開催中(~1月20日まで)
別記事でご紹介します(^-^)/

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糸衣司展 at 浅草西会館

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東京友禅(江戸古法友禅)の高橋孝之、京絞りの寺田豊、爪掻本綴の服部秀司。技にこだわるつくり手の展示会が浅草西会館にて開催中(~1月10日まで)

染の高孝の高橋孝之先生とカメラ
東京手描友禅、墨流し、一珍染、江戸更紗など古来の技法の江戸の粋なきものを制作されています。

昨年の秋に墨流し染め体験でお世話になりました♪ このときのレポはこちら☆
このレポの反響は大きく、自分もやってみたい!という方多し。近々体験会をします。

左の反物の縞文様は、高橋先生が定規もつかわずに手で描かれたもの(=◇=;)

後日工房にお伺いしたときに描いていらっしゃいました。


爪掻本綴の帯だけにこだわった服部綴の服部秀司先生。
綴織は下絵にそって緯糸で描くように織りあげられます。表裏が同じ文様となり、境目には把釣孔といわれる隙間ができるのが特徴。
コレは欲しい!と思った綴帯がありました(-_☆) 着ていきたい用途もバッチリ。ちょっと改良していずれつくっていただこう~と妄想:*:・( ̄∀ ̄)・:*:ドキドキ


京絞り寺田。京絞りといっても京絞りでないところも多い中、こちらは京絞り。

昨年の家庭画報に掲載されていた伊勢物語の東下りをモチーフにした流水に燕子花の訪問着が素敵だったのが印象強く残っています。※この作品は展示されていません


左から、服部秀司先生、高橋孝之先生、寺田豊先生。ご覧の通りの明るい先生方です。
こだわりの技を生かしたお誂えの相談にのっていただけるチャンス♪


ランチは服部先生のオススメのお寿司屋さんへ。美味しかったです♪


1月は展示会が目白押しメジロ
次の展示会へと向かいます(^-^)/

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正倉院華文の藍染めの真綿紬に知念紅型研究所の梅桜川文様の紅型の帯

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【1月9日の装い】東京◇晴れ(湿度33%) / 最低気温3℃ 最高気温12℃

正倉院華文の絣の藍染めの真綿紬に知念紅型研究所の梅桜川文様の紅型帯をコーディネート。
真綿から紡がれた糸のホッコリ感、藍染めの清々しさ、着心地良しラブラブ

紅型三宗家のひとつ、知念紅型研究所の故知念貞男の紅型帯。
梅と桜文様なので、新春から春先にかけて着用しています。波の躍動感が素晴らしい!


この帯を着用して向かったのは、型染めに強い!そして浴衣といったらこちら!の展示会です。

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「女一代のわざ 〜作家とともに〜」at 伝統工芸青山スクエア

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伝統工芸青山スクエアへサーチ
伝統的工芸品をはじめ日本全国の工芸品が一堂に展示販売されているギャラリーです。
おつかいもの選びにもオススメです♪

きものや帯の証紙につかわれる、伝統マーク(伝産マーク)をご存知の方は多いと思います。
経済産業省が伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)によって指定し認められたものに表示されるもの。伝統的工芸品は①日常生活でつかわれるものであること②制作工程の主要部分が手づくりであること③100年以上継続している伝統的技法でつくられていること。この3つが指定条件となっています。


「女一代のわざ ~作家とともに~」展が開催中(~1月20日まで)
日本全国の産地で20年以上活躍されている女性の伝統工芸士の企画展です。女性ならではの繊細なモノづくりをみることができます。


烏城紬の伝承者である、須本雅子先生とカメラ
2013年(平成25年)全国伝統的工芸品公募展において最高賞である内閣総理大臣賞を受賞されました。

美しいキモノの染織レッドリストの取材の一環で知ったのですが、中国、四国地方では絹織物がほとんど生産されていない…!? 山陰山陽地方は養蚕だけでなく綿花と藍の栽培が盛んだったからでしょうか。
烏城紬は岡山県児島半島で江戸時代寛政10年頃に木綿の袴地として織られたのがはじまり。その後、手紡ぎ木綿紬として織られ備前池田藩に保護奨励されました。明治大正になりると綿糸と生糸の交織として織られます。現在は生糸をつかって織られています。須本先生の祖父三宅小三郎が緯糸に「からみ」といわれる独自の技法を生みだし、撚りがかからないことで空気を含みふんわりとした柔らかい風合いの織物となっています。詳細は、美しいキモノ2016年春号「次世代に伝えたい染めと織り」で!

烏城紬は、糸紡ぎ、精練、染め、整経、機ごしらえ、織りまでの全工程を一貫して1人が行ないます。須本先生は烏城紬保存会を立ち上げられ後継者育成にも努められています。
織りたい人はいるけれど、商品として流通に乗るところにまで届かない…というのが今後の課題なのだそう。


須本先生の取材をしていたら、あらっ…、お隣にいらっしゃったのは京繡の山下憲子先生!
京都のきもの学でご一緒させていただき、お家にもお邪魔したりと大変お世話になりました。

お会いできて嬉しい~(≧▽≦)♪

実演中とても熱心なミラノからのお客様がいらして、即興で糸撚りから金駒刺繍についてレクチャーもしてくださいました。

こちらが山下憲子先生の作品ドキドキ

やさしく繊細で丁寧な仕事です。先生のお人柄かと思います。



廣瀬絣の永田佳子先生
松江にいったときに立ち寄った廣瀬絣藍染め工房は永田先生の弟さんの工房だったことが判明。

素敵な藍絣の帯です!!
こちらは布団地だったものを帯にされているのだそう。

絵台でつくられる大柄の手括りの絣。大柄の絣は現代では好まれないともいわれますが私は大好きです♪
しかしお出掛け着というより、サラッと日常で着たいものなので、なかなか予算がつかないのが現状(T_T)


他にも素敵な作品がたくさんありました!
会期中は実演だけでなく、トークショーや体験もあります。
きものだけでなく、全国の工芸品作家の方々からお話をお聞きすることができるというのも魅力♪

松葉杖で展示会巡り…。松葉杖で歩くことがリハビリなのです。
ご心配くださる方々、ありがとうございますm(_ _ )m

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第62回 竺仙展 / 木村孝先生のトークショー

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第62回竺仙展へサーチ

竺仙は天保13年(1842年)に創業された170年の歴史ある老舗。初代が仙之助さんというお名前で、背が低かったことから市川左團次に「ちび仙」とあだ名をつけられたことが屋号である竺仙の由来。浴衣のほとんどが無地か絞りだった頃に、型紙を使って木綿に柄をつける中形といわれる江戸染めの浴衣をつくりだし人気を博します。初代の仙之助は河竹黙阿弥とも親しかった粋人で、黙阿弥の『古代形新染浴衣』は竺仙のために書き下ろし上演されたものだそうです。


竺仙といったら「ゆかた」ですが、注染、長板中形、奥州小紋、絹紅梅、綿紅梅…これらは型紙をつかって染められることから、竺仙は型紙をつかった企画製造を得意とし、江戸小紋や琉球紅型もあつかっています。

竺仙の反物は「竺仙鑑製」と口型に染め抜かれ、証紙が貼られています。この証紙を貼っている糸、反物の耳の糸をみると、巷に流通している自社製品の製造年代がわかるようになっているのだそう。
そして素材へのこだわりが着心地の良さをだし、古くからの顧客に愛されつづけています。

五代目当主の小川文男社長とカメラ
伝統を受け継ぎ、且つ向上心に溢れる方です。
きものエンドユーザーの意見もいち早く取り入れてくださいました。


この日は木村孝先生のトークショーがあることからお客様でいっぱい。

女性の年齢のお話は憚られますが…、95歳を迎えられてこの美しさキラキラ

コーディネートのお話の中で、浴衣の文様は季節感は自由にとらえて良しというお話もありました。
そして今年の竺仙の浴衣には、キティちゃんやウルトラマンといったものも意匠化されていましたが、竺仙のデザインの中でキャラクターに遊んでもらうという試みなのだそうです。

久々にお会いした孝先生は私よりはるかにお元気…σ(^_^;)
孝先生の装いは、新春にふさわしく千總の松原の訪問着に川島織物の色紙文様の袋帯をあわせていらしゃいました。

松林は刺繍、波は糸目糊置きで描かれています。小さく貝も^^


私の紅型の帯は知念紅型研究所の梅桜川文様。知念冬馬先生とカメラ

江戸好みの竺仙の中にあって、なんで?というお話がありましたが、それは型染めだから。
そして、紅型の帯は江戸小紋にもあわせやすいというのも理由なのだそうです。


毎年恒例となっている!?江戸小紋染め師の浅野栄一先生と孝先生の色談義が興味深い…。


今年から奥会津昭和村振興公社のからむし織もありました。
上布の糸となる、苧麻の産地、昭和村。最上級のもの(カゲソ)は、上布の材料として越後上布、小千谷縮布技術保存協会に出荷されますが、最上級のもの以外は、奥会津昭和村振興公社において、からむし織として商品開発されています。からむし織の帯はゆかたにもあう!

とくに、素材にこだわる男性の半幅帯としてピッタリドキドキ


人がいっぱいでじっくり選べなかったのですが…(そういえば昨年は2日間来たのだった)、長板中形を補充すると決めていました。


こちらの綿絽を綿地の長板中形で染めていただくことにしました。新作なのでアップの画像はなし。
綿絽は長襦袢を着てきもの代わりに着ることが多いです。しかし、綿絽は暑い…。綿絽はフラッシュで撮影するとクッキリ透けるので浴衣として着るには要注意。
旅先などで湯上がりに素肌にサッと纏うにはしっかりした長板中形のほうが好みです。

野口染工場の野口汎先生と野口和彦先生とカメラ


※会場内での撮影及びきものカンタービレ♪への掲載の許可を竺仙よりいただいております。

今年のお土産は松竹梅の風呂敷でした♪


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相撲観戦の装い / 志ま亀のふくら雀文様の小紋に正月飾りの織なごや帯

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【1月13日の装い】東京◇晴れ(湿度39%) / 最低気温-1℃ 最高気温10℃

大相撲初場所へ軍配

志ま亀のふくら雀文様の小紋に安田の正月飾りの帯をコーディネート

お正月の意匠のものをいつまで着て良いのか…?というご質問をいただきますが、広く考えたら旧正月まで着ても良いと思います。室礼は旧正月にあわせるところもありますので臨機応変に。

帯あげは京都きねや、帯〆は志ま亀


松皮菱取りの梅文様の絵羽織をあわせました♪


4日目は2階正面A席で観戦♪


観戦レポは別記事でまとめますφ(.. )

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2016年大相撲初場所 4日目 at 両国国技館

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2016年大相撲初場所4日目観戦へ軍配


若手力士と初場所限定のとちおとめソフトクリーム♪


国技館大広間のちゃんこは玉ノ井部屋のしょうゆ味割り箸


昨年の秋に引退され西岩親方を襲名された若の里。初土俵から23年半、誠実な取組と礼節ある態度は記録より記憶に残る力士でした。断髪式は5月28日に開催されます。


側副靭帯損傷が未だ完治せず、長時間の入り待ちはできず残念…。



正座が難しいので、枡席でなく2階椅子席にしておいて良かった。しかしこんなに長引くとは…(_ _。)

白鵬の土俵入り。式守伊之助の行司装束がカッコイイ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


三連勝で初優勝の期待がかかる稀勢の里の応援団

とても良い取組だったのですが、栃ノ心に黒星。ここぞというときに勝てないのが本当にもったいない。


取組の後の臥牙丸とカメラ
帯がジョージア(旧グルジア)国旗文様です。


行司装束レポは別記事でまとめますφ(.. )

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八重山染織を学ぶ 石垣市織物事業協同組合へ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その12

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お待たせいたしました!
ぬぬぬパナパナ八重山染織勉強会の旅のレポートを再開いたします。
みてくださる方もご一緒に八重山へ染織巡りの旅をしている気持ちになっていただけたら幸い♪

多良間島のタラマバナ / ぬぬパナ八重山勉強会の旅 その11 のつづきです(^-^)/

八重山地方には数種類の織物があり、貢納布としてつくられたものと、祭りや年中行事、そして自家用につくられたものがあります。島の豊かな自然からいただく命でつくられる布。その染織を巡る旅。

沖縄滞在4日目◇石垣島の組合と染織工房巡り♪

石垣市織物事業協同組合へサーチ
経済産業省が指定する伝統的工芸品の八重山上布と八重山ミンサーの組合です。

観光ガイドに掲載されていないこともあり、あまり知られていませんが、多くの工程、そして検査がこちらでされており、一般の方の見学も可能。反物の展示、販売もされています。運が良ければ貴重な逸品に出会うことも(-_☆)


2階は展示資料室となっています。
八重山上布の工程のビデオ上映、歴史と工程、染料や道具、そして八重山染織の展示がされています。

●八重山上布●
上布とは細い苧麻糸をつかって織られた極上の麻布のこと。八重山上布は琉球王府への貢納布として織られてきました。主に宮古上布は紺地十字絣の上布、八重山上布は白地に紅露の上布といった特徴があります。宮古上布は経糸、緯糸、どちらも手績みの苧麻糸がつかわれていますが、八重山上布は原材料不足から経糸に機械紡績苧麻糸(ラミー)がつかわれることもあります。絣は燕(トゥイグワー)、水(ミジグヮー)、環掛(クヮンカキ-)などの自然や道具を意匠としたものが多く、山芋の紅露(クール)や琉球藍などの島の植物染料をつかい括りと捺染でつくられます。白地の捺染上布をより白くし絣を色濃く固着させるために「海晒し」がされるのも大きな特徴のひとつです。


●八重山芭蕉布●
八重山の芭蕉布は苧麻や大麻の靭皮繊維と同じく撚り繋ぎで績まれるのが特徴。沖縄本島の喜如嘉の芭蕉布は機結びで糸が績まれています。


●八重山交織布(ぐんぼう)●
異種の糸をつかった織物を交布•交織布(ぐんぼう)といいます。八重山地方では貢納布や御用布とは別に自家用として織られていました。異なった素材が混ざることで趣ある布となります。木綿と苧麻、木綿と芭蕉、苧麻と芭蕉、苧麻と絹など。


●八重山ミンサー●
ミンサーは木綿(ミン)で織られた幅の狭い(サー)の帯の意味。発祥の地は竹富島といわれています。男性の求愛された女性が返答として贈ったものといわれています。文様の五つの■と四つの■は「いつのよまでも」を表し、いつのよまでも足繁く私の元へという想いが込められたものです。

購入した草木染めの八重山ミンサーの半幅帯♪
琉球藍と福木で染められています。



石垣市織物事業協同組合の平良佳子理事長とカメラ
大ファンなのでお会いできて嬉しい~(≧▽≦)ラブラブ


【12月4日の装い】石垣島◇曇り(湿度52%) / 最低気温12℃ 最高気温23℃

23℃といえば単衣でちょうど良い気候なのですが、石垣島では寒いそうで…、森泉さんがダウンコートをお召しになられていてビックリしました(=◇=;)

薄紫色の西陣の花織風の単衣に玉那覇有公の魚籠に魚の紬地の紅型帯をコーディネート
シーザーの帯飾りは上原久美さんの八重山上布。中には石垣島の塩が入っています。

この花織風のきもの、量産型の安価のものですがとても気に入っております。
しかし琉球染織のパクリのようなものですので、皆さま興味津々。



つづきます(^-^)/

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