梅雨が明け夏本番です
いよいよ、麻織物が活躍します。
麻は身体に纏わりつかず風を通すから涼しいのですが、着姿がどうにも嵩高くなり奴さんのように
なってしまうものと、シワは気になるもののスッキリと着ることができるものがあります。
スッキリと着ることができるのは、宮古上布、越後上布、能登上布でしょうか。
アンティークの宮古上布に向日葵が描かれた変り織の染め帯をコーディネート
夏の花といったらやっぱり向日葵。日本へは17世紀に伝来したといわれます。
帯あげは渡敬、帯〆は龍工房、ガラスの小鳥は海馬工房のサハラガラス、根付紐は藤岡組紐
紅型の日傘は屋富祖びんがた工房、猫の籠バッグは松枝忍の古布デコパージュ
糸を知り布を見極める勉強会へφ(.. )
各産地のつくり手の方からお話を聞いたり、産地へいって糸づくりを体験しておりますが、
手法は時代によって変わることもあり、こうだからこうと断言できるものでもありません。
でもそれが繊維の中でも何なのかは風合いでわかりますし、さらに時代を追うことで、
糸のつなぎで見極められるようになるそうです。(私はまだまだ勉強中ですが…)
各産地の撚りつなぎで苧麻糸を績んでみました。
はじめはヒネリッソというZ撚り、途中からはニホッソというZ撚りと最後にS撚りで。
勉強会の方がみせてくださった芭蕉布のコート。
糸は機結びでなく撚りつなぎなので八重山の芭蕉と思われます。
透け感を試したくては織らせていただきました。
とっても良い感じに透けて素敵!
かなり昔に織られたものだそうです。糸がうっとりするほど綺麗:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
とても細い芭蕉の糸でところどころに捩り織が入っていました。
神職の御家のものだったそうですが、人形仕立てなので男性用。なんてオシャレな方なんでしょう。
芭蕉は水に強いので、雨除けにもなる夏の道行は良いと思います。
芭蕉の繊維は触るとヒンヤリするのですが、きものとして着るとゴソゴソしてしまうので、おはしよりのあたりが気になったのです。本来は対丈で着るものですので、当たり前なのですが…。
芭蕉布でコートをつくったら素敵だわ~ヽ(゚◇゚ )ノ
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アンティークの宮古上布に向日葵が描かれた変り織の染め帯
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