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Channel: 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きものカンタービレ♪」Powered by Ameba
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「紫紘 〜織の世界〜」at 日本橋三越 呉服特選サロン

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日本橋三越にて「紫紘 ~ 織の世界 ~」展が開催中 (~7月7日まで)


紫紘の創業者であり紋織物製作の第一人者であった故山口伊太郎氏のお孫さん野中淳史さんとカメラ


「源氏物語錦織絵巻」は37年の歳月をかけて制作された織物の集大成。
故山口伊太郎氏は最終巻の完成をみることなくご逝去されてしまいましたが、その功績は
素晴らしく偉業として残されています。

「源氏物語錦織絵巻」は紫紘が所蔵。2セットつくられたうちのもう1つはルーブル美術館東洋部門
であるギメ東洋美術館に寄贈されています。
なぜフランス?と思ったのですが、西陣でつかわれる織機はジャガード織機といわれるもので、
フランス人の発明家であるジョセフ•マリー•ジャガールによって発明されたもの。
日本へは1872年(明治5年)に佐倉常七、井上伊兵衛、吉田忠七の3人がリヨンから持ち帰り、
1875 年(明治8年)に荒木小平が国産式のジャガード織機を誕生させます。
その結果、空引機ではできなかった織物が可能となり現在の西陣織が生まれました。
その縁から織機が発明された国であるフランスに寄贈されたようです。


紋意匠図といわれる織物の設計図が屏風として仕立てられていました。

方眼紙の眼のひとつが経糸緯糸の1本になります。この眼ひとつひとつに細かい指示が入ります。


経糸4000本のうち2000本が地色となる地経、残り2000本が搦み経。綜絖と棒刀は100枚。
う~ん、、、どんな織機なのでしょう…。ぜひ見せていただきたいです!

紋織物でここまで絵画的表現(さらに立体感が上乗せ)ができるのですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
黒髪や顔の白さがクッキリと織りだされていることに、肉眼で見ると吃驚します。

「宿木 二」


素晴らしい錦織の帯。
菊がこちらに向かって花開くようです~♪


今ではつくることができないのかもしれない、経緯錦の帯。
マンションが買えそうなお値段でした~(^_^;)


西陣の成せる偉業、ぜひ肉眼でご覧になってみてくださいませ~♪

※撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可を紫紘さま、日本橋三越呉服部よりいただいております。

「きものカンタービレ♪」のFacebookページ矢印


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