「ぬぬぬパナパナのぬぬ 2015」大阪展 そして同時開催中の「染織の王国•琉球の布展」は
本日終了いたしました。関係者の皆さま、本当にお疲れさまでございましたm(_ _ )m
キモノ文化講座「朝香沙都子がつくり手に聞く」
開始前に「プロジェクターが動かない!」というアクシデントがあり、真っ青に…。
お話しようと思っていたことが素っ飛びながらはじまりました(^_^;)
主題は「つくり手に聞く」なのですが、ご質問をいただくことがあまりに多いので導入で自分のことを
チラッとお話させていただきました。
たとえ人間国宝の作家さんでも「つくり手に聞く」ことは緊張しませんが、きもの好きの方々の前で
話すということがよくわからないけれど緊張しました(>_<) ←自爆モード
●なぜ、きもの生活をしているのか?
カッチリしたお洋服が好みの私にとってファストファッションの流行は、「着たいと思うお洋服がない!」という事態となりました。もともと母はきもの生活をしていたので、実家にきものはたくさんあり、洋服と違って流行遅れで着ることができないということがありません。これを着てみようと思ったのがきっかけです。しかし、きもので出掛けると、お下がりであっても気合をいれた特別な装いと思われてしまう…。それが嫌だったので、毎日きもので暮らせば良いのでは?と思ったことがきもの生活につながりました。
●なぜブログを毎日更新しているのか?
もとは自分用の日々のコーディネート覚書でした。それを発信することによって、「朝香沙都子は常にきものを着ている人」と定着させてしまおうと思ったのです。誰もができるブログという形で発信することで、日本人がきものを着るということは特別なことでなく、あくまでも日常の延長線上にあるものと広めようと考えています。
●なぜ「ぬぬパナ」に協力しているのか?
自分が糸づくりを体験して、あらゆる布が経糸と緯糸で織り成されていること、そしてその糸は命あるものからいただいたものであることに改めて気がつき、こういったことをやっている方を少しでも援護射撃したいと思ったから。これは「ぬぬパナ」に限りません。自分が纏ってみたいと思うような布をつくっていらっしゃる方には喜んで協力させていただきます。
人の手でつくられるものは堅牢度が高くなかったり、丈夫でもなかったりします。何よりも量産できるものではないので、高価格なものとなります。しかもここぞというようなフォーマルでは着ることができない、日常にサラッと纏うようなものです。でもそれが誰の手でどのような工程でつくられているのかを知って纏うということは、せわしない生活をしている自分にとって何より豊かなものなのです。
上原久美さん◇八重山の養蚕。繭から羽化するまえの12日間の生繭を紡いでいます!
八重山の苧麻糸の糸績みの実演。経糸は双糸、緯糸は撚りつなぎ。上布の産地の糸績みは基本同じです。
芭蕉は別ものですが、八重山の芭蕉は撚りつなぎで績まれています。
白井仁さん◇綿紡績が主流になったことで、つくられなくなってしまった短毛種の和棉。
宮下利津子さん◇和紙をつかった紙布。和紙は楮や雁皮などの植物繊維からできています。
濱野太郎さん◇羊毛を洗って染めて紡いでいます。
私の今年のお買い物のひとつ♪ とても軽くて柔らかくクシュクシュっとコンパクトにもなる羊毛のストール。濱野さんの作品はどことなく絵画調なのです。
亀田恭子さん◇西表の芭蕉からつくられた皮芭蕉。喜如嘉の芭蕉布の最大の違いは煮ていないこと。かつては生芭蕉や絹芭蕉ともいわれた技法で西表で行なわれていたと「織の海道」にも記載されています。
ちなみに亀田さん、三線の名手でもいらっしゃり美声♪ 普段の声と歌声のギャップにしびれた!
前津雪絵さん◇西表の植物の染料のお話を。私がしている六寸帯のつくり手さんでもあります。
※レクチャーの写真を撮影してくださった方、ありがとうございましたm(_ _ )m
ご参加いただいた方からは、意外とチャキチャキお話されるのですね~とのご感想が多く…、「きものカンタービレ♪」の印象では大人しいのかしら…と、私も意外でございました(^_^;)
自分の印象は自分ではわかりませんが、ストレートにハッキリものを言うタイプだと思います。
ブログやfacebookページでの情報発信というのは、目的はどうであれ自己顕示欲の象徴のようなものです。故に弊害はあるのですが、やると決めたからには中途半端なことをせず全力を尽くそうと決めています。
(ただし周囲の人間関係につながるようなことは公開しませんし、facebookの個人アカウントやラインはしておりません)
ブログも植物と同じで育てるものだと思っております。
ただブログをやっていても誰もみてはくれません。
水をやるように更新し、栄養のように良い記事を書かなければ育たないものです。
そして陽にあたるようにたくさんの方に見ていただくことが励みになっております。
「きものカンタービレ♪」は見てくださっている皆さまのおかげでつづいております。
レクチャーにご参加くださった皆さま、会場に会いに来てくださった皆さま、そして日々「きものカンタービレ♪」をみてくださっている皆さまに改めて心より感謝を。
いつもありがとうございます!!
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ぬぬぬパナパナのぬぬ 2015 大阪展 「朝香沙都子が作り手に聞く」と「きものカンタービレ♪」
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