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仙石宗久先生のお話「蹴鞠」at 明治神宮文化館

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新緑が美しい明治神宮

衣紋道高倉流宗会頭の仙石宗久先生の会が明治神宮文化館にてありました。

神宮の森を堪能しつつのお食事会割り箸

仙石先生のお隣の席~(〃∇〃)♪


今回のテーマは「蹴鞠」
明治神宮文化館宝物館にて開催中の「源氏物語でみる宮廷の雅」(~6月21日まで)
にちなんでのお話でした。

この中で、夕霧の装束が展示されています。
源氏物語での蹴鞠のシーンといったら「若菜 上」の夕霧と柏木。


仙石先生のお話から一部抜粋の覚書φ(.. )

蹴鞠の起源は紀元前403年~紀元前221年の中国の戦国時代。
日本に伝わったのは大宝元年。※異説もあり
(本朝月令、古今著聞集に日本で最初の蹴鞠の会があったと著述)

源氏物語の頃(藤原氏による摂関政治時代)の蹴鞠は身分の低い人々の遊びと思われ
「乱れがはしきことの」「さるは、いと軽々なりや、このことのさまよ」と
源氏物語「若菜 上」では語られている。


院政期に白河院が蹴鞠を好み、身分の高い貴族が参加する遊びとなって、
鞠を蹴る鞠場、鞠を蹴りかける立木などの決まりごとができる。
鞠場は27m四方で四隅の北西に松、北東に桜、南東に柳、南西に楓。
後白河天皇の要望で描かれたといわれる「年中行事絵巻」


蹴鞠装束は鞠水干に鞠袴
2013年の「宮廷装束で見る源氏物語展」より 詳細はこちら☆

形は武士の直垂。これは紋紗で胸紐と袖の露先に特徴があります。
胸紐は結ばずに袴の帯と絡ませます。この鞠水干は江戸時代末期のもの。

袴は葛布の指貫。経糸は絹、緯糸は葛糸の平糸です。
露革といわれる飾りがついているのが特徴。


鞠は鹿の革をつなぎ合わせ重なる部分をくくって刺し通してあります。

七夕の会で鞠結びを。
蹴鞠を伝える御家は難波家と飛鳥井家があります。
七夕に両家が催す鞠のことを梶鞠といい、鞠を梶の木にかけて坪内で二星を祭るのだそうです。
飛鳥井家は文武両道の家として様々な書物にも登場します。


近代では明治天皇は蹴鞠を好まれたとのこと。
明治天皇の鴨沓(カモノハシの口に似ていることから名づけられたのだそう)


現在は明治天皇のご下命でできた蹴鞠保存会によって文化がつづいています。

※上下の写真提供  談山神社

蹴鞠の起源となった中国では残っていませんが、日本で今に伝承されています。
雅な文化ですね~♪

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