東日本伝統工芸展がはじまりました!(~20日まで)
関東、甲信越、東北、北海道に在住の作家を対象に毎年開催されている公募展。
伝統工芸展は公募展ですので入選すれば誰の作品でも陳列されます。
出品資格も問われないそうです。
第55回は、染織、陶芸、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門で厳しい鑑審査を
経て選ばれた350展の作品、そして重要無形文化財保持者(人間国宝)の先生方の
最新作が展示されています。
許可をいただいたものだけ、いくつかご紹介します♪
大高美由紀先生と
紺と白の暈かしの経絣が流れ落ちる水のよう。緯絣で水から溢れた雫のような
模様が織りだされています。
大高先生の作品には周りの空気までキラキラしそうな透明感と躍動感があります。
いつか着こなしてみたいです~♪
紬織絣着物「垂水」 ●三越伊勢丹賞● 大高美由紀
楠木光代先生と
第61回日本伝統工芸展でも初入選されていらっしゃった注目の作家さんです。
絣と浮織が併用されているバランスがとっても良くて、ほどよい強弱があり、近くで見ると精巧。
色が美しくてどんな色にも映えそうな帯でした。
紬織帯「緑水」 ●奨励賞● 楠光代
生駒暉夫先生と
勢いと流れを感じます。シルエットが文様として描かれるのが着装したときに奥行きあるもの
になりそうです。派手ではないけれど目立つでしょうね。
友禅訪問着「爽風」生駒暉夫
小林義一先生と
小紋三役の行儀は斜めに細かく配列されますが、それが全部ウサギ
お行儀良くお辞儀しているウサギがたくさんいます! アップで撮れば良かった…。
小紋着尺「行儀うさぎ」小林義一
藍田愛郎先生と
工芸会の中では若手の先生でいらっしゃるでしょうか。
この産地のものに染めることができるのかとか、色々お聞きしました~。
藤色の江戸小紋というのも素敵ですね。
江戸小紋着尺「菱格子」藍田愛郎
↑この写真の
左◇紬織着物「谺」村上葉子
右◇友禅訪問着「秋海棠」稲木 久
葉子先生はお見かけしたのですがお声がけするタイミングを逃しました…^^; スミマセン。
この日、先生方は研究会と懇親会がおありになったので、ご一緒にお写真を撮るタイミングが
難しかったり、お顔出しがNGだったりした先生方の作品。
「ほら絽織菱絽???」松浦弘美先生にご説明いただいたのですが、難しい…。
私まだ理解できておりません(x_x;)
工房見学よろしくお願いいたします。松江まで参ります!
篩い綜絖をつかって織られる捩り織。篩い綜絖の織機は松浦先生ご自身でつくられるのだそう!
よーく見ると三升のような菱になっている地紋の生絹です。
ほら絽織菱絽生絹着物「花氷」 松浦弘美
こちらは、薄いブルーとピンクのアクセントが効いている美しい花織。
とっても控えめな色ですが、不均衡な石畳が織りなす模様が独特のインパクトをだして
眼を引いた作品です。
吉岡先生はぬぬぬパナパナでお声がけくださった作家さんでした(ノ゚ο゚)ノ
花織着尺「春日永し」吉岡政江
長板中形のスッキリした白と藍のコントラスト。やっぱり魅力的です。
丸つなぎの七宝ではなくて、四角いつなぎ。角が角張っていないのが優しい印象でした。
長板中形着尺「角つなぎ文」松原伸生
精密な計算のもとに織りあげられた絣。そして滑らかなシボ。
伝統工芸展に出品させるようなものは、日常着としてのものは特に中々手に届きませんが、
樋口先生は日常着としても着られるものもつくっていらっしゃいます。
美しいキモノ2015年夏号でご紹介しますのでお楽しみに~♪
小千谷縮絣着物「雪譜」樋口隆司
※会場内での撮影は禁止されております。
作家の先生に許可をいただいたものだけ撮影する条件のもと「きものカンタービレ♪」
への掲載の許可をいただいております。
伝統工芸展は何時間見ていても強引な販売もありませんし、じっくりゆっくり好きなだけ
肉眼で鑑賞することができます。
そして作家さんから直接お話もお聞きすることができたります。
きもの好きには、夢の国です。おすすめです♪
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第55回 東日本伝統工芸展 at 日本橋三越
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