求道会館にて開催中の「念う•祈る•願う~金沢職人の手仕事~」展 へ(~3月29日まで)
日本にアールヌーボーを紹介したとされる武田五一の設計による求道会館
重厚感ある煉瓦づくりとアーチ窓、そして石柱の洋風建築は教会のようですが…、
じつは1915年(大正4年)に浄土真宗の信仰のために建てられたもので、
中には阿弥陀如来を安置した六角堂があります。
北陸新幹線の開通で、今注目を集めている金沢の伝統工芸。
金沢箔、金沢表具、加賀友禅、金沢仏壇。
その技と素材の美がこの空間にデザインされた展示会です。
地紋が浮き立った綸子地に加賀五彩で染められた反物が友禅流しのよう。
伸子張りされた下からの背景も面白い
太田正伸先生の加賀友禅訪問着「富貴」
こちらは鶴見晋史先生による加賀友禅ができるまでの工程を表した訪問着。
「下絵」白生地に青花で図案をなぞる。
「糸目糊置き」 蘇芳が入った糊(赤糸目)を筒先から絞り出すようにして糊を置く。
「彩色」 糊で防染された内側に色を挿す。
「中埋め」 彩色したところに地染めの色がつかないように糊を伏せ大鋸屑をかける。
「地染め」
どうやって仕上げをされたのか、不思議~。
各工程も意匠となると面白いです。
加賀友禅作家の太田正伸先生(左)と鶴見晋史先生(右)と
金沢仏壇。加賀蒔絵の最高峰の技がつかわれています。
周りに散らばっているのは仏壇につかわれるパーツ。
仏壇つくりの技を生かした柱には木地蒔絵と螺鈿蒔絵が施されています。
神聖な気持ちで祈るためにつくられた場所でもあります。
加賀友禅の技の胡粉で仕上げられた白い暖簾と表具の技が生かされた楮紙の屏風
匠な技で打ち延ばされた金箔
重厚感ある建物に飾られた職人の技。
共鳴し不思議な空間を生み出していました~。
夜には場所を移してのレセプションがあり、作家の先生方との交流会、実演もありました。
別記事でご紹介します(^-^)/
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「念う•祈る•願う〜金沢職人の手仕事〜」展 at 求道会館
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