三月大歌舞伎の千秋楽へ
通し狂言「菅原伝授手習鑑」
仁左衛門の菅丞相に胸いっぱい:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
動きはないのですが胸に秘めた思いが犇犇と伝わってきます。
心乱さず澄みきった境地、そして品格。素晴らしかったです!
歌舞伎は江戸時代の庶民の娯楽。昔の英雄が江戸時代の風俗の中で描かれています。
ゆえに設定も装束も時代考証や有職故実にとらわれていません。
菅原道真の弟子が寺子屋をやっていたり、御台所の装束は打掛だったり…。
でも直衣装束に烏帽子なしというのにはどうにも違和感が…(・_・;)
歌舞伎座に着ていくきもののことで、ご相談をいただくことが多いのですが、
演目での装束から考えても、歌舞伎はあくまでも娯楽です。
杮落しや襲名披露などの祝の舞台では礼を尽くした装いを考えますが、
紬でも小紋でも、好きな装いで良いと思っています。
私は「ちなみ柄」をよく着ていますが、あくまでも自己満足の遊び心です♪
「菅原伝授手習鑑」鑑賞の装いは演目にちなんでの梅文様にしようか…、
仁左衛門丈にちなんでの銀杏文様にしようか…
う~ん…( ̄_ ̄ i)
どちらも桜の開花がはじまり、桜色で華やぐ東京ではあまりにどちらも季節外れ…。
結局、桜文様の小紋にしました。
枝付の具象的な桜の花の意匠は桜が咲く前に、桜が満開の時期は桜と競わず桜の文様は避け、
桜が散りだしたら名残惜しみつつ桜の花びらの意匠を纏うのが日本人の美徳といわれています。
野暮だと思われる方もいらっしゃることはわかっておりますが、あえての桜です
私は季節に同化しつつ目一杯楽しみたいほうなので、桜の季節に桜の意匠を着ることもあります。
1階花道の内側1列目の端。ここも良席でした~
桜の小紋に川島織物の雲に四方瓜に菱文様の織なごや帯をコーディネート
蝶の絞りの帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房
松竹梅の利休バッグはかづら清老舗
枝垂れ桜の絞りの道行はこの時季に大活躍です♪
幕間でのお楽しみ~♪
めで鯛焼き
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三月大歌舞伎 千秋楽の装い / 桜文様の小紋に川島織物の雲に四方瓜に菱文様織なごや帯
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