寺内織物 工房見学 / 染織文化講座 秩父産地研修 その4 のつづき(^-^)/
新啓織物へ。
二代目の新井教央先生と
銘仙は、経糸をザックリと仮織りしたものを型紙で捺染し、再び織機にかけて
仮の緯糸を解しながら織るという「ほぐし織」が特徴。
経糸の仮織りの実演を見せていただきました(-_☆)
このジグザグに斜めに入る緯糸はどういう動きでこうなるのか不思議だったのですが…
緯糸のシャトル(杼)はまっすぐに進んでいるのですが、打ち込まれません。
そのまま千巻(織りあがった部分を巻き取る棒)にスルスルと巻かれていくのです。
千巻に早く巻き取るから斜めになる。
ところどころで、千巻に巻き取るスピードを落として、緯糸が真っすぐになるようにし、
並行に密になるように緯糸を入れます。これが三橋先生がいっていた止め糸。
仮織りの実演を拝見して、ようやく理解できました
この時、自分がレベルアップした音が脳内で聞こえた気がしました。←気のせい
♪~チャチャチャ、チャッチャッチャー~
仮織りした経糸を型紙で模様を捺染し、織機にかけて本織りします。
ところで…。どうやって織りながら仮糸をほぐすのだろう??? と思っていたら…。
綜絖の反対側にいって、手を入れて仮糸を切って抜き取っていく!
うっすらと仮緯糸が入っているのが見えますでしょうか?
力織機なのでシャトル(緯糸)の打ち込みは自動だからできることなのですね。
織機の音で経糸が切れたかどうかなども瞬時に察知して対応。
経糸が切れてしまうと、柄が崩れてしまうので気を抜くことができない作業です。
座布団の生地が織られていました。
銘仙の名の由来は目が詰まった織物、目が千からからきているといわれます。
これは仮織りされた解す糸がハッキリとみえますね。
シャトルに毛が入っているの???
緯糸がズレないように猫の毛が張られているのだそうです。
銘仙の「ほぐし織り」は他では見ることのない技法。(他の国にはあるのでしょうか?)
新井教央先生は、技を継承しつつ、新たな銘仙を生み出しています。
つづきます(^-^)/
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新啓織物 ほぐし織の謎の解 / 染織文化講座 秩父産地研修 その5
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