染織文化講座の秩父産地研修レポートですφ(.. )
三橋順子先生による座学の講義の翌週に行なわれました。
この座学+産地研修という講座スタイルがとても良かったです
見学する時間は限られていましたが(しかも大人数)、座学の中で、銘仙とは何か、
その歴史的背景や工程についてお聞きしていたので、見るべきポイントを抑えることが
できて、とても有意義な見学となりました。
三橋先生もご同行くださり、さらに深いお話をお聞きすることができたのも嬉しかった♪
ちちぶ銘仙館へ
1930年(昭和5年)に建築されたアールデコ調の建物が素敵
もとは県営の繊維工業試験場でした。後に廃止されていたものを秩父市が譲り受け、
2002年に銘仙の史料展示や技術伝承を目的として「ちちぶ銘仙館」として開館しました。
フランク•ロイド•ライトが考案した石積み建築はきものが似合う♪
館内は昔々の学校のようなつくりになっていて、展示直売所、整経場、資料室、体験室、
糸繰場、織場、染場とわかれています。
銘仙は養蚕業が盛んな地域で出荷できない屑繭から糸をひき自家用に織られたのがはじまり。
秩父は絹産業の地なのです。整経場には糸づくりの機器が展示されていました。
製糸場などでよくみられる、自然光が入るトラス構造式の三角屋根です。
袋錘撚糸機(昭和40年代製)
リング糸、飾り撚糸、からみ撚糸等の撚り糸をつくる撚糸機。
イタリー式撚糸機(昭和40年代製)
錘(太い針状の鉄棒)が左右のどちらかに回転し、糸に撚りを加える。
スタイロボビンワインダー(昭和30年代製)。
整経機にかける経糸を綛の状態からスタイロボビンに巻き取る糸繰機。
緯糸も同様に綛から巻き取って管巻をする。
整経機(昭和30年代製)
個々の経糸を所定の本数、長さ、一定の張力にして巻き取る整経機。
秩父銘仙の最大の特徴は、経糸を仮織りしステンレスの枠の型紙で捺染し織りながら解く
「ほぐし織り」です。
銘仙につかわれる絹糸
つづきます(^-^)/
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ちちぶ銘仙館 (建物と整経場) / 染織文化講座 秩父産地研修 その1
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