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「新匠会展」京小紋染 at 銀座清月堂ギャラリー

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「新匠会展」が銀座清月堂ギャラリー2階にて開催中(~15日まで)


京都にある4社が集まっての「型染め」のきものと帯の展覧会です。

型をつかって繰り返し染めるものを「小紋」といいます。
故小宮康助が重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されたときに、裃などでつかわれた
細かな型をつかった型染めを「江戸小紋」というようになったことに対して、写し糊をつかった
型友禅の小紋が「京小紋」といわれるようになりました。

型染めは量産するための技法と思われがちですが、元々は違います。
型をつかうことによって、手間が省ける量産品となったのは、江戸時代後期以降のこと。
明治になり武家社会が終わるとともに、大量の型紙がヨーロッパに流出します。
産業革命後のヨーロッパでは、日本の型紙は洗練された工業的意匠として賛美され、
アールヌーボーやユーゲントシュティールに影響を与えました。
そして浮世絵と共にジャポニズムの大ブームを巻き起こすことになるのです。
日本の型紙がヨーロッパに渡ったことで、型紙の紗張りからスクリーン捺染が発展。
そして日本へは化学染料が輸入され、広瀬治助が考案した写し糊によって型友禅が普及します。

「京小紋」といっても、柿渋紙をつかった染めからスクリーン捺染など様々なものがあります。
江戸時代から伝わる型紙を彫り直して染めたもの。
技法も摺り込みもあれば糊をつかって暈すもの墨描きのようにみせるもの…。

どの作品がどういった技法で染められているのか…。
代表的なものだけでもご紹介したかったのですが、今回は写真だけ。

三好染工

万葉染織

吉江染工場

小糸染芸


落ちついた空間でじっくり鑑賞することができますよ~♪

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