シルクエンペラーと称された片倉財閥によって1928年(昭和3年)に竣工された片倉館。
もとは製糸工場で働く女工さんの為の保養施設の温泉でした。
今は上諏訪温泉の源泉がひかれた千人風呂といわれる日帰り浴場となっています。深さは1.1mあり底には玉砂利が敷き詰められています。
深いために立ったまま入る感じになるので千人は無理でもぎゅうぎゅうで百人は入れるかも。
ステンドグラスと大理石の彫刻で囲まれた浴室は重厚感たっぷりです。
片倉財閥は初代片倉市助が自宅の庭にて座繰りによる製糸をはじめたことが嚆矢。
二代目片倉兼太郎の代に急成長し発展しました。
後に片倉工業として富岡製糸場も経営。
操業停止した後も「貸さない、売らない、壊さない」の方針を貫き、
莫大な予算をかけて、操業停止時の状態を守り抜きます。
この努力により富岡製糸場は今日の世界遺産となりました。
日本の近代化を支えた製糸業。
諏訪湖の周りには今もその足跡が残っています。