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黒川能の里 春日神社 / 2014年秋 しな織の里を訪ねる その8

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黒川能の里 王祇会館 / 2014年秋 しな織の里を訪ねる 庄内の旅 その7 のつづき

黒川能の氏子の鎮守である春日大社。
御祭神は健御雷命・伊波比主命・天津児屋根命・比売命の四柱が鎮座します。


春日大社の創建は807年(大同2年)と伝わっています。
1609年(慶長14年)に社殿が建立され舞台がつくられました。
1674年(延宝2年)に本殿、1739年(元文4年)に拝殿が造営され、今に至るのだそうです。

拝殿の写真はありませんが、社殿の天井画から時代を感じます。


舞台には歴代の能太夫はじめ役者や囃子方の肖像画が掛けられています。

これが何とも独特な重厚感を醸し出していて、人から人へと伝承されている
ということがずっしりと伝わってくるのです。

能役者の肖像画は珍しいような気がします。
国技館の優勝力士の肖像画を連想…。相撲も神事です。


黒川能の特徴は上座と下座があること。
なので、春日神社の拝殿の舞台は両端に橋懸かりがある構造になっています。

下座は右の橋懸かりをつかうことになります。
囃子方の並び順も逆になり(笛がシテ柱近くになる)、逆勝手で演じることになるだそう。

能舞台の鏡板の松はありません。


「王祇祭」の2日目は王祇様が春日神社に還り、神前で上座と下座の両座が脇能を
1番ずつ演じます。そして、大地踏、式三番が両座立ち会いで演じられます。
春日神社の階段をご神体を手に若者が駆け上る「尋常事」 などの神事があるのだそうです。
王祇祭は豆腐祭りともいわれ、凍み豆腐を焼いた豆腐焼きが振る舞われます。
上座と下座では味付けが違うのだそう。上座は山椒が効いているとか。

農民によって500年以上受け継がれている神事、黒川能。
尋常じゃなく寒いそうですが「王祇祭」みてみたいです♪



つづきます(^-^)/

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