ぜんまい織•編衣 原始布•古代織参考館 その1 / 2014年秋 米沢染織巡りの旅 その4
のつづき(^-^)/
米沢最後の機蔵を改装した2階には、織機が展示されています。
麻織、からむし織の地機
上杉鷹山が桑の栽培と養蚕に力を入れ麻織物(からむし)から絹織物に転換した際に、
丹後より高機を導入します。現存しているのはこの高機のみ。
アジア各国の織機もありました。
日本で古代織といわれる、アッツシやカッペタとてもよく似ています!
これぞ織機の源流です。
台湾ヤミ族(タオ族)の織機
台湾パイワン族の織機
ネパールのグルン族の織機
タイのカレン族の織機
韓国傾斜式織機
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初代館長である山村精氏が行なった、研究と復刻は現在も「出羽の織座」で
受け継がれています。
しな布はシナノキの樹皮を剥ぎ繊維を取り出して糸とします。
「へば」といわれる、しな布の整経台
原始布の材料となる靭皮繊維からつくられた糸玉
日本各地から集められた、貴重な原始布
細~い糸のからむし織の小絣。
からむし織の裃袴
大黒帳を裂いてつくる紙糸からつくられる「紙布」。
紙布の帯はとても締めやすいのだそうです。
「紙は水に溶けてしまうのでは?」という疑問をもたれる方もいらっしゃるかと思うのですが、
昔の和紙は楮からつくられているので洋紙とは違うものと考えて良さそうです。
ぬぬぬパナパナの宮下利津子さんの紙布の裂を帯に挟んで耐久性を調べていますが、
全く変化ないことを実感しています。着用してみないとわからないこともあるので実践中。
汗で黄ばんだかどうかは経年しないとわかりませんが、絹よりも強そうです。
こちらは「葛布」の帯 葛の花が染められているのが素敵~(〃∇〃)
いらくさ布の正藍染めの帯
「出羽の織座」には、古代織の技術を復刻した素敵な帯がありました。
資料としての展示品の充実度に驚きすぎて、落ちついてみれなかったのが残念!
あ…、懐的には助かったのかもしれませんが…(^_^;)
北国ならではの、刺し子(南部菱刺し、津軽こぎん刺し、庄内刺し子)について
は別記事でまとめます。
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織機・出羽の織座 原始布•古代織参考館 その2 / 2014年秋 米沢染織巡りの旅 その5
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