「第61回日本伝統工芸展」 日本橋三越にて開催中(~9月29日まで)
日本工芸会の主催による、染織、陶芸、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門の
国内最大規模の公募展です。
重要無形文化財保持者の作品をはじめ、一流の目で選定された素晴らしい工芸品を
ガラス越しでなく肉眼で間近にみることができます。
染織部門が本館と新館の両方にわかれて展示されているので要注意!
出品作品一覧の案内図をもらって見たほうが良いです。
この日は小笠原小枝先生によるギャラリートークもあったので、大混雑でした。
会期中には何回か通いたいと思います。
松原伸生先生の長板中形着尺「漣文」 高松宮記念賞受賞
漣(さざなみ)と名づけられた美しい青色から抜かれた水面の文様からは
水面の光や波の躍動が伝わってくるような美しい作品。
江戸の粋というより現代の品格の印象が強い。
そして、生地は夏大島。長板中形といえば、木綿の藍の両面染め。
夏大島に染められていることにも驚きました\(゜□゜)/
森口邦彦先生の友禅訪問着「黒地三弁花位相文 風花」
上前と下前、左袖と右袖で文様の大きさがグッと違う柄付け。着姿に奥行がでそう!
着用されているところを拝見したいものです。
土屋順紀先生の紋紗着物「流簾」
向こう側がみえるような透明感がある織物、透明感はあるけれど糸の1本1本に力があるのが
伝わってくるような…。落ちつきある色でありながら軽やかな濃淡の美しい色にも魅かれます。
★上記の三人の先生方のお話が聞ける、染織文化講座は、9月26日~ 詳細はこちら☆
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「芹沢銈介の世界展」日本橋高島屋にて開催中(~9月23日まで)
高島屋ではあわせて「民藝展」も開催中。
松本家具をはじめとして陶芸や漆器、和紙、寄木細工などの手仕事による生活道具の
美しさを堪能できる催事です。
紅型に感銘を受け、自分なりの型絵染めをつくりあげた芹沢銈介の世界。
この展覧会、展示の仕方もとても良かった。
芹沢銈介の世界観を様々な角度から考察できるようになっています。
会場が広く天井が高く感じられたのも○
芹沢銈介の作品、その色調はどこか懐かしく郷愁を誘います。
民芸色の強いものは野暮ったいとされますが、本物には力がある!
受けとめられるだけのものがあれば、着こなしてみたいです。
高島屋のショーウィンドウは芹沢銈介一色でした。
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第61回日本伝統工芸展 at 日本橋三越 / 芹沢銈介の世界展 at 日本橋高島屋
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