由水煌人先生の工房を訪ねる / 2014年夏 金沢の旅 その6
のつづき(^-^)/
1830年(天保元年)に創業し加賀前田藩の御膳所をつとめた老舗の名料亭大友楼へ
染織文化講座 金沢編をアテンドしてくださいました、加賀友禅PRマネージャーの
鶴賀雄子さんにご案内いただきました。ありがとうございます!
金沢の料亭らしく石打ちされた土間があり、緑が美しい中庭を望めます
趣きある個室をご用意してくださいました。
玄関には万年青に雉?の銅板画
1603年(慶長11年)徳川家康は家臣から献上された3鉢の万年青を江戸城入城の際に
床に飾らせました。その後、徳川の太平の世がつづいたことから、万年青は吉祥や繁栄を
意味し、引っ越し祝としても贈られます。万年青に迎えられるのは縁起が良い。
涼感ある夏の室礼です。
床のお軸は向日葵に石竹。センタークロスは柳に団扇文様でした。
花寄せの簾屏風の足元には水鳥が…。
映画「武士の献立」の監修を大友楼のご当主がされたことから、「武士の献立」に
登場する加賀料理を堪能させていただきました。
これは饗応料理といって武士が大切なお客様に対する最高のおもてなしの料理なのです。
輪島塗のお膳に盛られた八寸
万年青の九谷焼にはゴリの佃煮
蓋につく露も美しい朝顔の塗りの椀は鱧と松茸
焼き鮎
鯛の唐蒸し
中には甘辛く味付けされたおからが入っていました。
烏の漆塗りの治部椀
治部煮を考案したのは、バテレン追放令の後に前田利家によって客将として迎えられた
キリシタンの高山右近であったといわれています。それによって南蛮風味が加わったとも。
江戸時代は砂糖は貴重品ですが、加賀の地が北前船によって交易の中心地でもあり
加賀藩の豊かさから砂糖をつかった料理や砂糖をたっぷりつかった金花糖が伝承されます。
治部の鴨肉が柔らかくて美味しい~(〃∇〃)♪
器のひとつひとつも楽しめました♪
金沢の地酒もいただきほろ酔い~(〃∇〃)♪
外は大雨だったのですが、雨の音にも負けない?きものオタクトークで夜は更け…
夏の室礼と加賀料理、眼にも舌にもたっぷりと加賀の文化を堪能させていただきました
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加賀の料亭 大友楼 / 2014年夏 金沢の旅 その7
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