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能登上布 工房見学 その2 at 山崎麻織物 / 2014年夏 金沢の旅 その3

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能登上布について その1 at 山崎麻織物工房 / 2014年夏 金沢の旅 その2 のつづき^^/

楽しみにしていた、櫛押し捺染~γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ


●糸の整経
ボビンに糸を巻き、大きな糸車「巻きぶし」に巻いていきます。
並幅は1200本、広幅は1300本の経糸を4反分巻くことができるのだそう。


●板巻き
能登上布の捺染による経絣糸。4反分の経絣糸をつくります。(1ロットが4反)

端には紙テープが貼られていて、細長い木型を押し付けていきます。

板のサイズは6種類あるのだそう。


●櫛押し捺染
櫛で押すわけではなく…、弓のような木型の布が貼られた側面に染料をつけて、
板巻きした糸に染料を摺り込みます。木型が櫛に似ていることから、櫛といわれます。

紙テープに細長い定規のような木型でつけた目印にあわせて櫛を押し付ける。
これが櫛押し捺染といわれる由縁です。


●ロール捺染
蚊絣や亀甲絣の絣糸づくり。どちらも、経絣糸、緯絣糸共にロール捺染によるもの。

このローラーのようなもので染料を押し付けていきます。
これもかつては銀杏の樹に彫られていたのだそうです。

等間隔になるようにつけられるボトルのようなもの。「ガイド」といわれるのだそうです。
スクリーン捺染でいうポイントのようなものでしょうか…?


●絣蒸し
絣糸の反応染料の染めを定着させます。泣き(滲み)がでないように細心の注意を払う。

絣は精密なもの。ズレないように括られ、赤い印がつけられています。
ここが絣柄の繰り返しの印。


●筬目通し
地糸と絣糸の編成を組みます。

筬印にそって絣糸を筬に引き込んでいきます。

筬通しには竹筬がつかわれています。


●機巻き
筬通し後に経絣糸のズレを1本1本調整しながら機織りの巻きぶしに地糸と共に巻き取ります。

絣のズレを防ぐためにこの木枠の穴に通して、栓で固定し少しずつ巻く作業を繰り返します。
さらに緩まないように緩衝剤として「機くさ」といわれる厚紙を挟み込んでいくのだそう。
能登上布の麻糸には伸縮性がないので織りながら絣あわせができません。
そのために、あらゆる工夫をし、寸分の狂いもなく糸が揃えられます。


●機織
能登上布は高機で織られています。

緯糸の杼を通すシャトルは手前の紐を引っ張るとシュッと通る仕組み。

麻糸は乾燥すると切れてしまうので、緯糸は水に浸けられています。

ときに毛羽立ちを取り除きながら織られていました。


●図案集も見せていただきました。

↑を復刻したものがこちら。
森田空美先生が「きもの美巡礼」の表紙でお召しになられています。

立涌や蚊絣も素敵ですが、大柄の絣に魅かれてしまう~(〃∇〃)

大きな雪輪柄もいいな~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

こちらの図案でした(ノ゚ο゚)ノ


能登上布の精密な絣をつくり出すための創意工夫のお話は絣好きの心にキュンときました恋の矢
もっと吟味したかったのですが…、あえなく時間切れ…。
そして慌てて、手帳とペンを忘れるという(x_x;)

山崎隆先生、幸子先生、工房の皆さま、お世話になりました。
ありがとうございましたm(_ _ )m

そして再び金沢へ電車

カウンターでサクッと金沢ならではのお鮨を日本茶(白地)
カワハギ、白海老、のどぐろ、金八、ヒラマサ、なめら、甘エビ、アカニシ貝…etc

のど黒の粗汁も美味しかった~♪


さて、金沢レポの途中ですが、再び旅にでます。
つづきは帰ってきてから。
現地からはfacebookページと「なう」にてリアルタイムレポートしたいと思います(^-^)/


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