この時期になると、きものの暑さ対策のご質問をたくさんいただきます。
「涼しそうに着ていらっしゃいますが暑くないのですか?」とよく聞かれますが、
正直に申しあげれば、暑いです…(・_・;)
この季節ばかりは「きもの生活は快適ですっ」と自信をもって申しあげられませんが、
工夫次第で、きもの生活も可能です。
なので、簡単な対策からご紹介します(^-^)/
●着つけするときは、部屋をガンガンに冷やす、時間に余裕を持って焦らない
きものは着てしまうと意外と涼しいのです。ですが着付けをするときは汗をかきやすい。
着装前から汗をかくとその後もずーっと不快感がつづいてしまうので、ここが肝心。
●きものを着る前にサウナで汗を流す
これは時間に余裕があるときに限られるのですが、朝サウナで一度汗を流してからきものを
着ると、汗が抑えられます。ただし脱水症状にならないように水分は補給してください。
気のせいかもしれませんが、朝サウナで汗を流すと日中の汗はシミになりにくい気がします。
●汗取りを兼ねた補正をする
補正がないほうが楽なので、できればしたくないのですが、外に出かけるときには必ずします。
体型によっては補正をしないほうが良い方もいらっしゃいますので、人それぞれです。
私は背中が凹んでいて胸があるので、汗取りを兼ねて背中にはタオルか麻布巾を、
胸は晒し木綿か圧力包帯でグルグル巻きにして身体を寸胴にします。
時代劇にでてくる、「丁か半か!」とサイコロを振る姉さんのスタイルです(^_^;)
ちなみに、補正用の晒しとタオルは前夜から冷蔵庫で冷やしておきます。
●下着は速乾性と吸水性に優れたものを
麻の下着が涼しいといわれていますが、ユニクロのエアリズムやパタゴニアの登山用下着は
コストパフォーマンス的にも良くつかいやすいです。
ただし、お洋服用の下着なので、普通に着ると、後の衣紋から下着が見えてしまいます。
前下がりの首あきを後にして、前後ろ逆に着るのがポイントです。
ユニクロのエアリズムの男性用ステテコも足さばきが良く快適。おススメです
ウエストはさすがに大きいのでちょこっと縫い止めるとよいです。
●ポケットタイプのタオルハンカチに保冷剤を入れて持ち歩く
保冷剤はビニールコーティングのものよりも和紙のようなもので包まれたもののほうが、
水滴がつかず便利です。実は背中に入れていることもあります。
●シャツクールを下着にスプレーしておく
きもの仲間と旅にでると、お互いの工夫を知ることができステップアップできるのが良いところ。
今回の金沢の旅で教えていただいて良かったのがこちら
小林製薬の「シャツクール ストロング」
主成分のI-メントールが汗を伝って冷たさを感じさせるというもの。
これを、きもの下着の背中部分にスプレーしておくと、汗ばむとひんやり~してきます。
冷感の持続性は2時間弱ぐらいでしょうか。
男性用ステテコにシャツクール…、どちらも働くおじさん仕様のものですが、
実用性という面でとっても役に立ちます。お試しあれ。
【8月11日の装い】東京近郊◇晴れ(台風後の暑さ) / 最低気温27℃ 最高気温33℃
本藍染めの絹紅梅に西村織物の博多格子帯をコーディネート。
帯あげは京都きねや、帯〆は龍工房
水玉に金魚の日傘は遊中川×前原光栄商店
バッグはエポカ•ザ•ショップ、ぞうりは菱屋カレンブロッソ
お茶のお稽古でした~
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きものを涼しく着るために / 本藍染めの絹紅梅に格子の博多帯
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