世界遺産というものは、人の心を動かすものでなければならない。
2014年6月21日カタールの首都ドーハで開かれたユネスコ(国連教育科学文化機構)
の第38回世界文化遺産委員会にて、富岡製糸場と絹産業遺跡群が世界遺産に決定しました。
昨年の秋、ユネスコ諮問機関イコモス(国際記念物遺跡会議)の調査委員として
中国国立シルク博物館館長が富岡製糸場とその周辺の絹産業遺跡群の田島弥平旧宅、
高山社跡、荒船風穴を視察した際に「世界のシルク工業遺産の中で抜き出ている」と絶賛。
明治政府の日本の近代化政策として、海外輸出品の生糸の品質向上と量産のために
つくられた官営模範製糸場の富岡製糸場。ここから、日本の近代化がはじまるのです。
※写真は2013年染織文化講座、講座記録より。講座記録はこちら☆
今年の夏は、染織文化講座の富岡製糸場の産地研修があります!
一等工女の赤い襷がけ。流行ったら面白い♪
富岡製糸場の世界遺産登録で、日本の絹、そして日本の民族衣裳であるきものへの
新たな風が吹くことを願っております。
きものを着ていると、海外では一目おかれます。
今後ますますその傾向が強くなるのでは。
国際社会で日本人として認められたいなら自国の文化を学ぶことは必須です。
富岡製糸場が世界遺産に認定された記念すべき2014年夏至の日、この日は
美しいキモノ編集部主催による「美しいキモノ•アカデミー」の開講日でしたφ(.. )
休憩時間には両口屋是清による、生菓子づくりの実演
銘は露の撫子
美しいキモノに連載中の桂宗裕先生による、点てだしのお抹茶もあり
学術的というよりは、幅広くきもの好きが楽しく学べる講義でした♪
講座レポートは別記事であげます。レポート渋滞中(@@;
【6月21日の装い】東京◇晴れ(湿度64%、予報は雨だった)/最低気温23℃ 最高気温28℃
小千谷の産地問屋である西脇商店社長の講義の日だったので、小千谷の生紬を。
おだきんの小田島克明の生紬の浮花織にれえすの花の木賊に兎の刺繍帯をコーディネート。
生糸の精練を途中で終わらせてセリシンを残した糸をつかった草木染の夏紬地(生紬)に
ムガシルクの金糸が浮花織の技法で織りこまれたもの。
セリシンがたっぷり残っているのか、シワになりやすいので、正座をする場所には着ていけない…。
れえすの花の刺繍帯、ウサギの眼がちょっと怖い…(^_^;)
木賊に兎は間接的に月を連想させる文様。
能「木賊」の中では、信州の園原という木賊の原っぱの中で月の代わりに兎が登場します。
帯あげ、帯〆は木賊の緑色と兎の眼のピンク色
絽の帯あげは加藤萬、帯〆は龍工房
明る過ぎてきものの色が飛んじゃってます
天使と栗鼠の刺繍の日傘はHANWAY。
松枝忍のバッグも兎。持ち手がオシャレ~♪ですが、収納力がなくサブバッグをもつことに。
富岡製糸場、世界遺産を祝って祝杯~ヾ(@°▽°@)ノ
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富岡製糸場、世界遺産へ / 小田島克明の浮花織の生紬にれえすの花の木賊に兎の刺繍帯
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