「ぬぬぬパナパナのぬぬ展」 (~5月26日まで)
比較的、夏の着尺や帯の展示が多いこともあって夏の装い。
ぬぬぬパナパナ展の前身は、2004年の「うちくい展」
「うちくい」とは、沖縄の八重山諸島でつかわれる伝統的な大きな布のこと。
風呂敷のようなものですが、風呂敷の語源である風呂にいくためのものを包む布ではなく、
つくり手の想いが込められた布です。祭礼や結婚式などでもつかわれます。
自然の恵みの糸を紡ぎ、草木で染め、織りあげる、それは気が遠くなるような時間をかけて
手仕事でつくられるもの。その布にはつくり手の想いが技として体現されています。
今回は10年目ということもあって、さまざまな「うちくい」が展示されています。
自然光がたっぷり入る窓辺に展示されている布(ぬぬ)に囲まれると幸せ
まるでステンドグラスのような美しいぬぬ(布)
自分で纏ったらさらに幸せ~
右奥◇亀田恭子の苧麻交織の九寸なごや帯
左手前◇平山ふさえの芭蕉布なごや帯
こちら、芭蕉布の花織というまず滅多にお目にかからない帯!
芭蕉布に赤という色が入っているのも珍しい~。
染料に紅露(クール)と茜がつかわれています。
赤×青の格子の花織って、めちゃ可愛い(≧▽≦)
ぬぬパナのいいところは、経糸、緯糸の糸は何か、染料は何か、技法が何か、
明確にスペックが表示されているところ。きものオタクには嬉しい♪
う~ん、こちらも良いなあ
絹に苧麻糸。 こちらのほうがつかいやすいかしらん…。悩むぅ。
着心地を試してみたいと思っている、手紡ぎ木綿。
流通している米綿と違って、和棉は断面が空洞になっていて速乾性があり柔らかく
着心地が良いのだそうです。普通の綿(米綿)と違ってふわっと柔らかいのだそう。
手紡ぎ木綿をされている作家さんは皆さま、ほんわかした雰囲気をお持ちなのです。
癒し系だと思います。
手紡ぎ木綿を纏ったら癒されそう~。 こちらは帯です。着尺は初日に売れてしまいました。
手紡ぎ木綿と手績みの大麻という、着心地が良さそうなものも。
会期期間中の13時~13時半はつくりてによる作品解説があります。
原千絵さんの天女の羽衣のようなストール
白は家蚕、金色は天蚕(ムガシルク)。どちらも自然の色そのままだそうです。
白井仁さんによる竹筬のお話も
つくり手ではないので恐縮なのですが(^_^;)、今回出展されている紅型作家の
吉田誠子さんの作品の魅力を語らせていただきました。
きものカンタービレ♪では度々登場する、沖縄瀬底島の紅型工房「べにきち」
竹繊維の生地の紅型の八寸帯。←こちらも初日に売れました
紅型の八寸帯をみたのもはじめて!
そして、こちらはピーニャというパイナップルの葉脈繊維からつくられる羽衣のように薄い布
帯芯の色を黒か藍色にすると、紅型の隈取りがよりハッキリと現れます。
うーん、こんな紅型の帯もみたことないわ~。
あまりにも美しすぎてクラクラしそうな布をつくる、つくり手さんにお会いになりたい方、
おすすめです
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10年目のうちくい 、美しすぎる布たち at ぬぬぬパナパナ展
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