衣紋道高倉流東京道場での杜若香
高倉流宗会頭の仙石宗久先生と有職文化研究所の橋本麻子さまと
から衣き つつなれにし 妻しあれば はるばるきぬる 旅しぞ思ふ 在原業平
今回のお香席は、香を聞きあてるのではなく香を楽しむのが本旨。というのも…。
六十一種名香の楊貴妃が出香されたのです\(゜□゜)/
仙石先生は勅銘香(天皇が銘をつけられたもの)を18種類お持ちでいらっしゃいます。
「六十一種名香」は、室町幕府8代将軍足利義政の命によって志野流の開祖である
志野宗信と三条西実隆により、名香木を鑑定し選定されたもの。
以来、香木の絶対的な規範の銘木として知られ尊重されています。
かの有名な蘭奢待もそのうちの1つ。蘭→東・奢→大・待→寺の字が隠れていること
から東大寺といいます。
正倉院御物である蘭奢待は天皇即位のときに紫宸殿のお庭でたかれるのだそう。
試香を聞きその後三つの香を聞き試香と同じものをあてます。
仙石先生のお持ちの香はどれも名香。試香のときから香りがたってすごいことに!
こちらが十種名香のひとつである「楊貴妃」。
ねっとりしていて、最後は銀葉の雲母からとれなかった。
何とも深~い香りでした:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
他は、霊元天皇(後水尾天皇の皇子)の勅銘香「梅の下風」と久邇宮家所蔵の伽羅
聞きあてることができた人は、仙石先生より聞いたお香か動物の親子をプレゼント。
私は惜しくも最後の最後で、じゃんけんで負けて2番手。
「楊貴妃」はいただけませんでしたが、勅銘香「梅の下風」をいただきました。
こちらも素晴らしい香りでした~♪
香包入れの蒔絵が桜
【4月3日の装い】東京◇雨(シトシトからザンザン降りの大雨)/ 最低気温14℃ 最高気温21℃
大雨だったので紬にしようか迷ったのですが、自由なお席ではあるものの、気持ち的に
染めのきものでいくことに。
志ま亀のふくら雀文様の小紋に桜蝶の染め帯をコーディネート
帯あげは龍工房、帯〆は志ま亀
桜の花びらの羽をもつ蝶の文様の染め帯
ザンザン降りの雨だったので、外を歩くことは避け展示会はいくつか逃しました。
でも、花粉の飛び交う季節の香席に、この雨はありがたかった
しっとりした雨の日に聞く名香は格別でした(〃∇〃)
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杜若香 名香「楊貴妃」を聞く at 衣紋道高倉流東京道場
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