「大江戸と洛中 ~アジアの中の都市景観~」展(~5月11日まで) の内覧会へ
江戸東京博物館の20周年記念特別展の殿(しんがり)は、江戸と京都の都市設計を
対比しつつアジアの都市としてグローバルな視点で考察するという展覧会。
地図、建物の見取り図、都市の構成要素となった様々なものが展示されています。
「十二都市図世界図屏風」 17世紀初頭の地図を参考に制作されたもの。
信長が見ていそうな、南蛮絵画調の世界地図です。
両脇には鳥瞰図の世界の都市が描かれています。
「坤輿万国全図(こんよばんこくぜんず)」
坤輿万国全図とは地球球体説を基に中国を中心に卵形に世界を描いたもの。
「地球万国山海輿地全図説」 江戸時代後期の地図。北方探検、千島列島の描写に注目!
「東海道五十三次図屏風」
江戸時代寛文年間のころの東海道の様子がわかります。
「洛中洛外図屏風」 江戸時代初頭の京の景観が描かれています。
ウォーリーを探せ!のように、この時代に生きる人の姿を探してみてしまう…。
祇園祭の賑わいと二条城に登城する南蛮人の行列がありました。
「内裏絵図」 宮大工の家に伝わった紫宸殿、清涼殿の大工見取り図
細かい~(=◇=;)
「江戸城御本丸惣地絵図」 江戸城本丸の平面図。
これ広げるの大変だったそうです。
そして、今展覧会のイチオシ
「紅葉山東照宮 御簾」
かつて東照宮は全国各地にあり、江戸城内の紅葉山にもありました。
今は皇居の紅葉山には御養蚕所があります。
この御簾は津山市郷土博物館に所蔵されていたもの。
由緒書によると1736年浅草伝法院から津山市内の神官の美土路家に伝わり
家宝とされていたものなのだそうです。
龍、麒麟、天馬、獅子の瑞獣。躍動感があって可愛い
特設の売店では、ピンブローチとして販売されていました。
江戸東京博物館の所蔵する鎧甲冑はどれも状態がスゴく良い!
葵紋の縹色地の下着
葵紋の麻地の浴衣
白天鵞絨の同服
紀伊徳川家徳川斉順所蔵の弓懸
大江戸八百八町といわれ世界一の都市だったといわれる江戸。千年の都である洛中。
共通するのは天皇の御座所である皇居と京都御所、将軍家の江戸城と二条城。
そしてどちらも四神相応の地。城下町とアジアの城郭都市の特徴である条坊。
その都市をつくりだしたものは何であったのか…。
思いを馳せるのも楽しいです♪
※展覧会内の撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可をいただいております。
「きものカンタービレ♪」のFacebookページ
↧
「大江戸と洛中 〜アジアの中の都市景観〜」展 at 江戸東京博物館
↧