暑いです…
時系列が前後しちゃいますが、会期終了間近なのでこちらのレポを先にあげますφ(.. )
国立新美術館にて開催中「貴婦人と一角獣」へ (~7月15日まで)
フランスのクリュニュー中世美術館の所蔵する「貴婦人と一角獣」のタピスリー。
1500年頃につくられたとされる、全長22mの6面からなる連作が奇跡の来日中です。
ショパンの恋人であったジョルジュ•サンドが作中で紹介したことで有名になったそうですが、
日本では、ガンダムUCで知った人が多いかも…
『ガンダムUC』とは、ガンダム1stに連なるお話。アムロやシャアは過去の人として登場。
宇宙世紀元年からはじまって、1年戦争(ジオン公国の地球連邦政府からの独立戦争)の
発端となるラプラス事件が物語の中核となっています。
その中で登場する影の実力者ヴィスト家が所有するのが『貴婦人と一角獣』のタピスリー。
そして「それが開かれるときは地球連邦政府が滅びる」といわれるラプラスの箱があって、
その箱の鍵となるのが、ユニコーンガンダム。そのパイロットになるのが、ヴィスト家の
当主の実は私生児である少年で…、まあ見てください。←投げやり
「貴婦人と一角獣」と対面したバナージがカーディアスの声で振り向くシーンの真似
「貴婦人と一角獣」のタピスリーにはフランス王シャルル7世の宮廷の有力者だった
ジャン•ル・ヴィストの紋章である三つの三日月があることから、ヴィスト家が
つくらせたものといわれているのだそうです。
ヴィスト家、ガンダムにでてくるのはもちろん架空ですが、実在していたのですね…。
国立新美術館がインダストリアル7のように思えてきた(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
展示室に入ると天井の高い広い空間\(゜□゜)/
左から「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」「我が唯一の望み」の順に並べられています。
ガンダムUCでヴィスト家に飾られていたときはそんなに大きく感じなかったけれど、大きい
タイトルは作者がつけたものではなく、後世になってつけられたもの。
五感は「一角獣の角を触る」「キャンディを食べる」「花飾りの花の香りをかぐ」
「オルガンを演奏する」「鏡を見る」という仕草から。
「我が唯一の望み」はフランス語で「A Mon Seul Désir(=我が唯一の望み)」という文字
がる織りだされていることから。残る一つということで第六感ともいわれています。
第六感…、これがニュータイプの布石???
(アクセサリーを出し入れしているのですが、そんなシーンはなかったなあ…。)
この「貴婦人と一角獣」の背景にある千花模様(ミルフルール)と鷹は龍村美術織物が
祇園祭の鉾の水引としてもつかっています。
祇園祭油天神山水引 毛綴 「翔鷹千花図」 ※「龍村平蔵「時」を織る。展」図録より
このタピスリーはパリで下絵が描かれフランドルで織られたゴブラン織り。
羊毛と絹で織られた綴織の一種です。綴織は地の経糸の下に下絵を置いてその図柄に沿って
緯糸を折り返すようにして模様を表わしていきます。折り返された部分にできる隙間が把釣孔。
緯糸で経糸を包むように織られるため、経糸はみえないのがわかりやすい特徴です。
この一角獣が可愛い(〃∇〃)
貴婦人と一角獣「味覚」
ポールボキューズでは、「貴婦人と一角獣」にちなんだコースもあり
あ、そうそう。
この展覧会の音声ガイドの声は、池田昌子さんと池田秀一さん。
池田昌子さんといえば、メーテルですが、オードリー•ヘップバーンの吹き替えもされている
のだそう。ガンダムUCのヒロインである、ミネバ•ザビの隠し名がオードリー•バーンだから?
作中で王女であることを隠して行動している時に名前を聞かれてとっさに答えちゃうのですが、
それなら、ミネバさまの声をやっている声優さんが良かったような…。
池田秀一さんは、シャア•アズナブルでありガンダムUCのフル•フロンタル。
展示会場に入ると、シャアの声で「まずは真ん中に立ってぐるりと見回してみよう」と
囁かれます(・_・;)
「貴婦人と一角獣」、中世の貴婦人の髪型やアクセサリーそして装いも楽しめます。
でも何よりも、タピスリーの色と質感が放つ中世ヨーロッパの雰囲気が良いです
改装が終わったクリュニュー中世美術館で、もう一度ゆっくり見てみたいもの。
今回は、インダストリアル7のヴィスト家でみたつもりで楽しめました(^_-)☆
※タピスリーの写真は「貴婦人と一角獣展」のフライヤーより転載
国立新美術館は金曜日は19時まで開館しています。
この日は夏のジャズコンサートがありました♪
夜の国立新美術館も良いですね
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「貴婦人と一角獣」at 国立新美術館 / ピンク色の琉球壁上布に鵜の麻の染め帯
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