相撲観戦の見どころは色々ですが、行司をみるのを楽しみとしております♪
行司も力士と同じく、各相撲部屋に所属しています。
そして力士のきものと同じく階級によって規定があり、装束や身につけるものが変わります。
行司装束は鎌倉時代の鎧直垂風であり烏帽子も古風な折烏帽子です。
菊綴は丸組み紐(もの字)ではなく、水干のような鎧直垂の房であることも特徴。
直垂の素材は、幕下格行司(はだし行司)以下は、一年を通して木綿地。
十両格行司以上は、絹地、5月7月9月の三場所は透け感のある夏ものです。
色や文様に定めはなく、金銀糸をつかって行司各自の家紋やスポンサーにまつわるデザインの
ものが多いようです。有職故実に則ったシックな装いもみられます。
胸紐、菊綴、軍配の房緒の色、履物、物具は階級によって定められています。
袖括りの紐は丸組紐(括りやすい実用面から)、裾の括り紐は幕下格行司以下は丸組紐、
十両格行司以上は袴を括らないので平紐です。
行司の最高位は立行司(たてぎょうじ)といわれ、土俵祭の祭主でもあります。
【階級】立行司(横綱格)木村庄之助
【菊綴、房色】総紫
【履物、物具】白足袋、上草履、短刀、印籠
2013年九州場所に襲名した第37代木村庄之助は、第39代式守伊之助時代の装束も
菊綴、房色を変えてつかっています
左◇第37代木村庄之助(2014年初場所) / 右◇第39代式守伊之助(2013年初場所)
立行司は翌日の番付の発表をします。
取組の采配は通常は結びの一番のみをあわせます。
【階級】立行司(大関格)式守伊之助
【菊綴、房色】紫白
【履物、物具】白足袋、上草履、短刀、印籠
行司軍配に物言いがつくことも…。この日は確認後、軍配通りでした。
最高格である立行司は短刀を差しています。これは軍配を差し違えた場合には切腹する
覚悟を示しているといわれています。実際に切腹した人はいないそうですが、差し違えた
場合には相撲協会に進退伺いをだすことが慣例だったのだそうです。
2013年九州場所から木村庄之助の襲名に伴い、第40代式守伊之助が誕生。
行司の昇格も興味深い…。立派になっていく様をみられるのは嬉しいものです~♪
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行司最高位 立行司 木村庄之助と式守伊之助 / 2014年初場所 行司装束
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